日本の林芳正官房長官は5日の記者会見で、中国の台湾に対する武力的脅威が強まっていることについて、日本政府としては「台湾を巡る問題が対話により平和的に解決されることを期待する」と述べた上で、こうした立場を中国側に直接伝えると説明した。この発言を受けて外交部は、「日本政府が台湾海峡の平和と安全に継続して関心を寄せていることを高く評価し、歓迎する」とするコメントを発表した。
林芳正官房長官はこの記者会見で、「中国は十分な透明性を欠いたまま軍事力を広範かつ急速に増強させている。法の支配に基づく国際秩序を強化する上でこれまでにない最大の戦略的挑戦だ」と指摘。また、「台湾海峡の平和と安定は日本の安全保障を左右するだけでなく、国際社会にとっても極めて重要なことだ。日本は米国等の同盟国との連携により対処していきたい」などと発言した。
この発言を受けて外交部は、「世界の民主主義陣営に属する国々が対策を講じ、権威主義の拡張が国際社会の平和と安定にもたらす脅威に対抗していることを歓迎する。台湾も強靭性を高め、自己防衛の決意を示しながら、中国の文攻武嚇(言論による攻撃と武力による威圧を並行して行うこと)に抵抗していきたい。また、近い理念を持つ国々との連携により、台湾海峡及びインド太平洋地域の平和、安定、繁栄を確保していきたい」とするコメントを発表した。