在エスワティニ中華民国大使館、在エスワティニ米国大使館、エスワティニ副総理府、在エスワティニ国連事務所、在エスワティニEU代表部は6日、エスワティニ王国で女性のエンパワーメントをテーマにした「グローバル協力訓練枠組み」(GCTF)ワークショップを開催した。国連が定める3月8日の「国際女性デー」の今年のテーマが「女性に投資を。さらに進展させよう(Invest in Women: Accelerate progress)」であることに呼応した。
このワークショップの開会式は在エスワティニ中華民国大使館の梁洪昇大使とエスワティニ王国のトゥリ・ドラドラ副総理が主催し、エスワティニの女性支援団体Lutsango LwaKaNgwaneのInkhosikati Make Masuku代表、非政府組織Gender ConsortiumのSonic Dlamini代表、国連人口基金(UNFPA)のMargaret Thwala-Tembe氏、アメリカ国際開発庁(USAID)HIV/AIDS救済計画のコーディネーターを務めるZanele Kunene氏、それにエスワティニに駐在する台湾技術団のプロジェクトマネジャーである彭明煜氏がそれぞれ基調講演を行い、現地の女性のエンパワーメントやジェンダー平等の取り組みの成果や今後の展望について知見を共有した。ワークショップの会場には、さまざまなプロジェクトによる恩恵を受けた女性たちが設置したブースが並び、エスワティニの女性の経済的エンパワーメントを支える台湾や各団体の具体的成果がアピールされた。
このイベントには米国、EU(欧州連合)、国連などの代表や、エスワティニ各界の関係者ら約300人が出席し、活発な交流が行われた。エスワティニ王国は女性のエンパワーメントに関する議題を重視している。同国で女性のエンパワーメントをテーマにしたGCTFワークショップが開催されるのは2021年12月に続いて2回目のことで、台湾及び各方面が連携して同国の女性の地位を向上させようという決意と努力が示された。
GCTFは2015年6月に台湾と米国が共同で設立したもので、近い理念を持つ国々がそれぞれの経験を共有し、キャパシティ・ビルディングを支援するための重要なプラットフォームとなっている。2021年以降はフランチャイズ方式で海外イベントも展開し、キャパシティ・ビルディングと価値共有の影響力を世界各地に拡大させている。