頼清徳副総統は11日午前、日本台湾商会聯合総会(会長:銭妙玲)の帰国訪問団の表敬訪問を総統府で受けた。日本台湾商会聯合総会は、日本各地にある台湾商会(=日本で起業した台湾人ビジネスマン、あるいは日本法人を持つ台湾企業などによる商工会議所に相当する組織)を総括する組織。
頼副総統は、総統の代理として一行と会談できることを喜ぶとともに、日本台湾商工会聯合総会のメンバーが長く台湾に対して「有銭出銭、有力出力(=資金がある者は資金を、力がある者は力を出すこと)」の取り組みをしてきたことに感謝した。また、数十年間にわたり日本で必死に働き、事業が成功したあとは故郷のことも忘れずに関心を寄せていることに「非常に感動している」と伝えた。
頼副総統はまた、「台湾と日本の関係は非常に深く、さまざまな自然災害に遭遇するたびに助け合ってきた。いわば『患難見真情(まさかの時の友こそ真の友)』である。台湾と日本は経済・貿易方面でも緊密な関係にある。世界がスマート化を迎えるこの時代、台湾と日本がウィン・ウィンの関係を構築することで、世界経済の繁栄に貢献ができると信じている」と語った。
頼副総統はさらに、台湾と日本は民主国家であり、いずれも民主主義、自由、人権等の価値を共有していると強調。両国はいずれも「第一列島線」という重要な戦略的位置にある民主主義の共同体であり、今後双方が協力することで、台日関係をさらに深化させ、地域の平和と安定に貢献していきたいと期待を寄せた。