エスワティニ王国のドラミニ首相夫妻が18日より台湾を訪問している。外交部(日本の外務省に相当)は18日に歓迎のプレスリリースを発表した。以下、その内容要約。
★★★★★
アフリカにおける我が国の国交樹立国・エスワティニ王国のラッセル・ドラミニ(Russell Dlamini)首相夫妻が我が国政府の招きに応じ、18日に代表団と共に台湾に到着する。外交部は一行を心から歓迎する。
ドラミニ首相が台湾を訪問するのは昨年11月の首相就任以降初めて。首相夫人のPhilile Dlamini女史、資源エネルギー大臣のLonkhokhela王子と夫人、首相府のBertram Stewart副大臣ら重要な閣僚らが随行する。
我が国政府はドラミニ首相の訪台を極めて重視しており、蔡英文総統、頼清徳副総統、陳建仁行政院長(=首相)がそれぞれ会談するほか、呉釗燮外交部長(=外務大臣)が設宴して歓待する。このほかドラミニ首相は台湾中油股份有限公司の桃園石油精製工場、台湾世曦工程顧問股份有限公司など企業も訪問し、エスワティニ王国での戦略的石油タンク建設など我が国による協力プロジェクトの詳細について話し合う。さらに外交部と中華民国対外貿易発展協会(TAITRA 日本での名称は台湾貿易センター)が20日に開催する「エスワティニ王国投資商機説明会」に出席し、我が国の業者に向けて直接、同国のアフリカにおける優れた地理的位置ならびに関税面での優遇措置などの魅力をアピールし、我が国企業がエスワティニ王国をアフリカでのビジネス拡大に向けた「製品基地」とするよう促す。一行はまた、台湾高速鉄道で台湾南部・台南市も訪れ、国立成功大学及び同大学の防災研究センターを視察。さらにプロバスケットボールチーム、台南ゴーストホークス(台南台鋼猟鷹)がホームとする体育館を見学する。
エスワティニ王国政府は台湾の国際参与を支持する発言を長年にわたって国際的な場で続けている。ドラミニ首相も昨年11月の首相就任後、12月に同国を代表して国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(UNFCCC COP28)に出席、我が国のために発言し、具体的な行動で台湾への支持を示した。外交部は改めて心からの謝意を表するものである。
今年1月31日にはエスワティニ王国のポリレ・シャカントゥ(Pholile Shakantu)外務・国際協力大臣が台湾を訪問した。今回、それに続いて同国政府の最高行政首長であるドラミニ首相が代表団と共に台湾を訪れることは両国の堅実な外交関係を示している。外交部はこれからもエスワティニ王国政府と密接に協力し、全ての面で両国の交流を深化させ、両国人民にとって共通の福祉を増進していく。