2025/05/28

Taiwan Today

外交

蔡総統が英労働党議員団と面会、「より緊密なパートナー関係確立で世界に貢献を」

2024/04/03
蔡英文総統(右)が2日、英労働党議員団と会談、「英国による台湾のCPTPP入り支持が台英のより緊密なパートナー関係につながり、世界に多く貢献出来ることを願う」と述べた。写真左はLord Leong氏。(総統府サイトより)
蔡英文総統が2日午前総統府で、イギリスの労働党議員団の表敬に応じた。蔡総統はあいさつの中で、Sonny Leong氏(一代貴族で、「Lord Leong」と称される)が「労働党台湾の友会」(Labour Friends of Taiwan)共同代表、ならびに影の内閣におけるビジネス・貿易副大臣として党内の議員たちと共に台湾を訪れたことを歓迎、訪問は台湾とイギリスの相互理解を深め、将来の連携をより緊密にすることだろうと評価した。
 
蔡総統は台湾を訪れたメンバーが昨年3月に「労働党台湾の友会」を結成し、イギリスにおける「親台パワー」を強めると共に台湾とイギリスとの国会交流を引き続き推進していることに感謝した。蔡総統はまた、イギリス議会の台湾海峡問題に対する重視にも感謝、昨年イギリス下院の外務委員会と国防委員会がそれぞれインド太平洋地域に関するレポートを発表し、世界にとっての台湾海峡の平和の重要性に関心を寄せたことに触れた。蔡総統は、インド太平洋地域の平和と安定の維持は国際的なコンセンサスだと強調、台湾とイギリス、ならびにその他の民主主義国が共に努力し、地域の繁栄と発展を促進出来ることに期待した。
 
蔡総統は、台湾とイギリスはここ数年、経済や科学技術、洋上風力発電などでの交流が豊かな成果を挙げていると指摘、とりわけ昨年「貿易強化パートナーシップ(ETP)協定」を結んだことは指標としての意義があると述べた。そして将来の関係についても、「デジタルトレード、投資、再生可能エネルギー、ネットゼロなどの面で連携を深め、ウィン-ウィンを実現できるだろう」と語った。
 
蔡総統はまた、CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)に加わったイギリスが台湾のCPTPP入りを支持してくれるよう期待、それによりさらに緊密なパートナーシップが確立し、世界のため共同でより多くの貢献を果たせることを願った。
 
最後に蔡総統は、議員たちが訪台し、労働党の台湾に対する友好的な姿勢と支持を十分に示してくれたことに改めて感謝。そして将来の頻繁な来訪を歓迎、「台湾とイギリスの友情を共に深めていこう」と呼びかけた。
 
続いてあいさつしたSonny Leong氏は、過去8年間、台湾は与党と蔡総統の指導の下、人を驚かせ、奮い立たせる活力とエネルギー、そして経済面での業績を実現したと称賛、安定した政局が長期的な戦略と投資をもたらすことを証明したと述べた。Leong氏によると、これは熾烈な競争と激動する世界環境において極めて重要で、労働党のメンバーもこのことに非常に関心を持っているという。
 
Leong氏はまた、「中小企業へのサポートは活発かつ先見性ある経済の実現に有用だ」とした上で、台湾の企業の約98%を占め、経済を主導する立場にある中小企業に非常に関心があることを明らかにした。
 
Leong氏は最後に、頼清徳副総統が総統に就任してからも台湾の全てが順調であるよう祈ると共に、今回訪台したメンバーが将来イギリス政府の代表として再度台湾を訪問し、経済貿易、教育、文化の面での結びつきを深め、交流して互いに学び合えることを願った。
 
今回台湾を訪問したのはLeong氏のほか、上院議員のLord Grantchester氏、Lord McNicol氏、下院議員のSharon Hodgson氏、Diana Johnson氏、Navendu Mishra氏、Andrew Western氏。
 
 

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