2025/05/04

Taiwan Today

外交

「まさかの時の友こそ真の友」、花蓮市の姉妹都市から被災地思いやる声相次ぐ

2024/04/08
3日の地震で花蓮県で大きな被害が出ていることを受け、同県花蓮市には姉妹都市や友好都市から被災状況を気遣うと共に応援しようとするメッセージが相次いで届いている。写真は被災者の避難場所で日本の盛岡市長とリモート会談を行う花蓮市の魏嘉彦市長(左)。(花蓮市サイトより)
4月3日の午前7時58分、台湾東部・花蓮県でマグニチュード7.2の地震が起き、花蓮市の天王星ビルと北濱街2号の建物が大きく傾いたほか、多くの家屋や道路、橋梁に亀裂や裂け目が入る被害が出た。今回の地震は国際的な関心を呼び、外国メディアが続々と取材に訪れた。また、花蓮市の姉妹都市や友好都市もお見舞いの手紙のほか、SNSや公式ウェブサイトを通じて被災地を思いやるメッセージを寄せた。募金活動を発起し、それぞれの場所から被災地の平安を祈る気持ちを伝えようする都市もある。
 
花蓮市の魏嘉彦市長は5日、中華国民小学に設けられた避難所で日本の内舘茂盛岡市長とリモート会談を行った。内舘市長は台湾での震災、とりわけ親交の深い花蓮市が被災したことに心を痛め、花蓮の人々の頑張りを望んだほか、日本は応援し続けると強調した。
 
花蓮市を先月訪れたばかりの米ニューメキシコ州アルバカーキ市のティム・キラー市長は被災状況と市民の安全を気遣い、知らせを受けると直ちに姉妹都市基金会の沈玉林教授を通じてお見舞いのメッセージを寄せたほか、書簡も送って関心を伝えた。
 
また、日本の姉妹都市である沖縄県与那国町と宮崎県高千穂町、友好都市の岩手県盛岡市、北海道釧路市、鹿児島県伊佐市も被災状況を把握しようと相次いで花蓮市と連絡、さらには募金活動も発起して花蓮の人々の力になろうとしている。
 
地震のニュースが伝わると、岩手県宮古市は直ちに花蓮市と連絡。また、かつて八重山広域市の選手を花蓮でのマラソン大会に参加させた石垣市の中山義隆市長はX(旧ツイッター)で関心を寄せた。盛岡国際交流協会もSNSで花蓮への応援メッセージを投稿。さらに昨年、太平洋縦谷マラソンの大会アンバサダーを務めた前黒島萌さんも、「心は花蓮市と一つにつながっている」とメッセージを寄せた。
 
花蓮市にはさらに北海道釧路市の蛯名大地市長、宮崎県高千穂町の甲斐宗之町長、米ワシントン州ベルビュー市のLynne Robinson市長ら姉妹都市及び友好都市からお見舞いの書簡が届いた。これらの書簡には被災状況に対する心配、花蓮の人々への関心が示されていたほか、「花蓮の団結ぶりや災害への迅速な対応を見てたいへん感動した」と記されていた。また、将来この試練を乗り越えた花蓮がより粘り強くなることを期待すると共に、1日も早く傷跡を癒し、元の姿を取り戻してほしいと願った。被災地への支援についても、「いかなるニーズに対しても喜んで支援し、協力したい」とされている。
 
花蓮市の魏市長は、各姉妹都市及び友好都市の花蓮に対する思いやりに感謝するとし、「地震発生後ただちに花蓮市に心温まるメッセージを寄せてくれたほか、被災者を気遣ってくれた。その気持ちにとても感動する。遠くに離れていても人と人との善良な交流を感じる」と述べた。魏市長はまた、アパレルブランドFDMTLのデザイナー、津吉学さんも地震が伝わるとただちに電話で関心を寄せてくれたと明かし、「友情が距離によって制限されないことの象徴だ」と語った。
 
 

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