外交部の田中光政務次長（=副大臣）は16日、オーストラリア国際問題研究所ビクトリア州支部（AIIA-Victoria）の一行15名を午餐会でもてなした。田政務次長は、オーストラリアが台湾にとって重要な協力パートナーであることを強調。「台湾とオーストラリアは民主主義、自由、人権など普遍的価値を共有する近い理念を持つ国として近年関係を強めている。また、経済・貿易や人的往来が緊密だ」と指摘した上で、オーストラリアが台湾の環太平洋経済連携協定（TPP）加盟を支持することで、地域の繁栄をともに促進していけるよう期待を寄せた。
田政務次長はまた、オーストラリアはインド太平洋地域における主要なメンバーであり、近年さまざまな重要な場面で台湾のために発言していることに感謝した。また、ルールに基づく国際秩序や、民主主義や自由といった普遍的価値を守るために取り組んでいくことを呼びかけた。
この訪問団の団長を兼ねるオーストラリア・台湾工商委員会（ATBC）のRowan Callick副主席は、台湾とオーストラリアは経済・貿易、投資、文化、エネルギー、教育などの方面で頻繁に交流しており、今回の台湾訪問は双方の理解と協力のさらなる深化を促進することになるだろうと述べた。双方はこの午餐会で、投資・起業、科学技術人材の育成、観光、スポーツ、海難救助等の交流促進についても意見を交わした。