韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官(=外相)と申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官(=国防相)、オーストラリアのリチャード・マールス副首相兼国防相とペニー・ウォン外相が参加する韓国とオーストラリアの「外交・国防(2プラス2)閣僚会議」が1日、豪メルボルンで行われた。会議後に発表された共同声明では「台湾海峡の平和と安定は地域の安全及び繁栄に必要不可欠な要素である」と指摘された。また、公開されたパイプを通じた対話と、透明かつ実務的なやり方によってインド太平洋地域における衝突のリスクを低減し、戦略的競争を管理することの重要性も強調された。
韓国とオーストラリアはこの会議で、「全方位的な戦略パートナーシップ」の下、地域の平和と安定による共通利益を促進し、インド太平洋地域及び全世界での協力を深め、両国の国防の安全を強化するための話し合いを行った。双方は同時に、アメリカ、イギリス、オーストラリアの3か国でつくる安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」がインド太平洋地域の安定に寄与しているとの認識で一致した。韓国とオーストラリアが初めて「2プラス2」後の共同声明で台湾海峡の平和と安定の現状を支持すると表明したことについて、中華民国(台湾)外交部は高く評価するとともに、「心から歓迎する」としている。
外交部はまた1日に発表したニュースリースで、「既存の盤石な基盤の上、オーストラリアや韓国、及び近い理念を持つ国々と緊密に連携を続け、台湾海峡の平和と安定を守る。民主主義と自由などの共通の価値を維持し、ルールに基づいた国際秩序を守り、インド太平洋地域の平和と安全、繁栄を促進していきたい」とするコメントを発表した。