2025/05/29

Taiwan Today

外交

欧州地域「フォルモサクラブ」所属議員がテドロスWHO事務局長に書簡、台湾のWHA参加を強く訴える

2024/05/16
台湾を第77回WHO総会(WHA)と、WHO(世界保健機関)の会議、メカニズム及び活動に参加させるよう強く訴える書簡が15日、WHOのテドロス事務局長宛てに発出された。欧州地域における親台湾派議員連盟「フォルモサクラブ」の各国の共同代表を筆頭に、29か国の国会(欧州議会含む)に所属する議員870人近くが署名に加わっている。中華民国(台湾)外交部は「心より歓迎し、感謝する」とコメントしている。(欧州地域フォルモサクラブが運営するX公式アカウントより)
台湾を第77回WHO総会(WHA)と、WHO(世界保健機関)の会議、メカニズム及び活動に参加させるよう強く訴える書簡が15日、WHOのテドロス事務局長宛てに発出された。欧州地域における親台湾派議員連盟「フォルモサクラブ」の各国の共同代表を筆頭に、29か国の国会(欧州議会含む)に所属する議員870人近くが署名に加わる。欧州理事会のシャルル・ミシェル議長、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長、欧州連合外務・安全保障政策上級代表のジョセップ・ボレル氏らにも書簡の副本が送られた。
 
この書簡は、「新型コロナウイルスのパンデミック期間、台湾が感染症対策で世界から高い評価を受け、他国の感染症対策に協力したにも関わらず、WHOで議論が行われているパンデミック条約の策定や交渉に加わることができずにいる。WHOが台湾を排除しているため、台湾は世界の公衆衛生に関する情報を即時取得することができない。これは台湾の人々の権利を著しく損害するものであり、世界の公衆衛生のネットワークに空白を作り、安全に危害を加えるものだ。WHOは、より開放的で柔軟な方法によって、世界の公衆衛生の政策決定過程に台湾を含むすべての声を確実に取り入れ、また台湾をオブザーバーの身分でWHO総会(WHA)に参加させるべきである」と訴えている。
 
中華民国(台湾)外交部は15日、これに対してニュースリリースを発表し、「今年欧州の多くの国で国会選挙が行われる。欧州議会でも6月に総選挙が行われる。各国の議員が各自の選挙に取り組む中、870人近い欧州地域やカナダの国会議員が署名に加わったことは、台湾のWHO及びWHA参加を支持することが、欧州の民主社会において一定のコンセンサスを得ていることを示している」と分析。それを裏付ける具体例として、今年2月に欧州議会で欧州連合(EU)の「共通外交安全保障政策」(Common Foreign and Security Policy, CFSP)の執行報告に関する決議案を可決した際、台湾がWHO、国際民間航空機関(ICAO)、気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)などの国際組織に加盟することを支持する立場を改めて示したことを挙げた。
 
その上で外交部は、欧州の近い理念を持つ国々が長い間、実際の行動によって台湾の国際参与を支持する立場を示してきたことについて「心から歓迎し、感謝する」とした上で、「これからも欧州議会や各国の国会との連携を強化し、ともに世界の公衆衛生の強靭性と福祉を増進していきたい」とコメントしている。
 
 

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