2025/05/06

Taiwan Today

外交

WHO年次総会2日目も多くの国が台湾のために発言

2024/05/30
第77回世界保健総会(WHO年次総会、WHA)の2日目(28日)、多くの国の代表が台湾を支持する発言を行った。写真は台湾のために発言を行った各国の代表。下段左から2人目は日本を代表して会議に出席した塩崎彰久厚生労働大臣政務官。(WHO公式サイトのスクリーンショット、外交部による画像加工)
第77回世界保健総会(WHO年次総会、WHA)が27日、スイスのジュネーブで開幕した。初日は中華民国(台湾)と外交関係を持つ国々の代表が台湾に強力な声援を送った。2日目となった28日も多くの国の代表が台湾のために発言を行った。
 
中華民国(台湾)と外交関係を持つ12か国のうち、WHOの加盟国である11か国すべてが、現在までにWHO年次総会のさまざまなシーンで台湾のために発言している。そのほか、近い理念を持つ国々による声援も相次ぎ、その声はますます大きくなっている。28日には日本、カナダ、チェコ、米国、ニュージーランド、リトアニア、エストニア、ルクセンブルクの代表が明確に台湾に言及、ラトビアとイスラエルの代表は「包摂性(インクルージョン)」を強調することで、WHO年次総会参加を目指す台湾の訴求に呼応した。
 
そのうち米国のベセラ保健福祉長官は、台湾を支持する力強い発言を行い、台湾のWHO年次総会への有意義な参加とWHO関連の活動への幅広い参加を強く支持した。リトアニア、エストニア、ルクセンブルクの3か国の保健相も、台湾がWHO及びWHAに参加することを支持すると発言。ニュージーランドに至っては今年初めて、世界は台湾などが持つ衛生コミュニティの経験、技術的参与、情報を共有することで得るものがあるだろうと明確な発言を行った。
 
日本や米国の代表は、各国による台湾支持の発言を中国の代表が批判したことを受け、「中国こそがWHOを政治化して操作しており、台湾の参与を阻む元凶となっている」と指摘した。米国の代表は、中国が国連第2758号決議を曲解していることを批判し、この決議は決して国連体系への有意義な参加から台湾を排除する旨を盛り込んだものではないと強調した。また、日本の代表は2度にわたって中国代表の発言に反論した。
 
こうした各国代表の発言を受けて外交部が発表したコメントは以下のとおり。
 
外交部は、中華民国(台湾)と外交関係を持つ国々の台湾に対する揺るぎない支持に感謝する。また、近い理念を持つ国々の台湾支援の行動にも感謝する。わが国はこれからもこうした国々と緊密に連携し、国際社会から最大限の支持を取り付けたい。外交部は、WHOが専門且つ中立の原則とWHO憲章の趣旨を順守し、中国の悪意ある政治的弾圧をはねのけ、台湾がオブザーバーの身分でWHO年次総会に参加することを認めるよう改めて呼びかけたい。それにより世界が一日も早く「Health for All, All for Health」の目的を達成できるよう願う。
 

ランキング

新着