アメリカのバイデン大統領は、米タイム誌が4日に掲載したインタビューで、「もし中国が一方的な現状変更を試みた場合、米国が台湾を守らないということはない。だから米国は台湾への能力供給を継続し、周辺地域の同盟国とも協議している」と述べた。バイデン大統領はまた、中国が台湾に侵攻した場合、「米軍の戦力行使を排除しない(Not ruling out using US military force.)」とも述べた。バイデン大統領が、米国の台湾に対する長期的な安全保障へのコミットメントと、この地域の平和と安定という現状に対する高い重視と支持を改めて示したことについて、中華民国(台湾)外交部は5日、「心より歓迎し、感謝する」とするコメントを発表した。外交部のコメントは以下のとおり。
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中国は近年、民主国家にとって正常且つ通常の民主的手続きを口実に、周辺地域での軍事的圧力を継続し、グレーゾーンの脅迫や言論による威嚇などを頻繁に行っている。これは地域の平和、安定、繁栄を著しく脅かすもので、国際社会の懸念を招いている。わが国は、台湾の自由、民主主義、安全を断固として守り、防衛力を継続して強化し、且つ米国など近い理念を持つ国々との連携を強化することで、台湾海峡の現状とルールに基づく国際秩序を確保し、インド太平洋地域の平和、安定、繁栄を促進する所存である。