外交部（日本の外務省に相当）の田中光政務次長（＝副大臣）が4日、日本国際問題研究所の佐々江賢一郎理事長夫妻らを晩餐会でもてなし、一行の訪台を心から歓迎した。
田政務次長は、台日関係は緊密かつ堅固で、コロナ禍や重大な災害の中で双方の政府と人民は常に手を差し伸べ合い、共に難関を乗り越えてきたとして、両国の「善のサイクル」は世界での二国間関係の手本になっているとの見方を示した。また、今回の正副総統就任式には日本から過去最大規模の議員団が祝賀に駆けつけたほか、昨年を通じても100名を超える日本の国会議員が訪台しており、台日関係に対する日本の重視のほどを存分に示したと評価した。
一方、田政務次長は中国がこのほど台湾を取り囲む形で軍事演習を行い、台湾を威嚇したことに触れ、日本の岸田文雄首相、林芳正官房長官、上川陽子外務大臣、木原稔防衛大臣らは軍事演習が始まると直ちに台湾海峡の平和と安定は日本及び国際社会全体の安定に極めて重要だと公に強調したとして、台湾海峡の平和を高度に重視する日本の一貫した立場に心から感謝した。このほか田政務次長は、台湾は「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定（CPTPP）」への参加に積極的に取り組んでいるとし、日本が具体的な行動で台湾の加入に協力することに期待した。
佐々江理事長は田政務次長のもてなしに感謝した上で、「過去に台湾を訪れたときから台湾の人々の友好的なふるまいと親切さを存分に感じている。今回は台湾での国際シンポジウムに参加し、専門家や学者たちと地政学、地域の安全保障、経済などを議題に幅広い意見交換ができ、多くの成果があった」と述べた。
晩餐会にはシンクタンクの財団法人台湾智庫（Taiwan Thinktank）の呂曜志執行長、林成蔚博士、日本の対台湾窓口機関・日本台湾交流協会台北事務所の岡島洋副代表らも出席し、国際情勢や安全保障、経済協力などについて踏み込んだ意見交換を行った。