2025/05/29

Taiwan Today

外交

頼総統、安全保障に関する米大統領副補佐官務めたポッティンガー氏らと面会

2024/06/14
頼清徳総統(右から3人目)が13日、かつて米国で国家安全保障問題担当の大統領副補佐官を務めたマシュー・ポッティンガー氏(同4人目)の一行と面会した。(総統府サイトより)
頼清徳総統が13日午前総統府で、かつて米国で国家安全保障問題担当の大統領副補佐官を務めたマシュー・ポッティンガー(Matthew Pottinger)氏の一行と面会した。頼総統は、「台湾の良き友人」であるポッティンガー氏とイワン・カナパシー(Ivan Kanapathy)氏の再度の訪台を歓迎。新政権が発足して1カ月にも満たないタイミングで両氏が台湾を訪れることは台湾への関心と支持を存分に示すものだとして、「台湾人民を代表して心から感謝する」と述べた。
 
頼総統は、ポッティンガー氏がこれまで全世界の民主主義国に対し、協力を強めて権威主義の拡張に対処するよう何度も呼びかけたように、台湾の目標もまた民主主義のパートナーシップの深化だと指摘、新政権はこれから「和平四大支柱行動方案(平和のための4大アクションプラン)」を積極的に実行し、米国及び理念の近い国々と密接に連携して実力を高め、共同で地域の平和と安定を守っていくと述べた。
 
頼総統は、台湾と米国は互いに重要な経済パートナーであり、この面での関係をさらに深められたならば双方の人々に利益をもたらすばかりか共同でサプライチェーンの安全保障も確保できるとの見方を示し、台米間の二重課税問題の早期解決、ならびに台米の貿易協議の新たな枠組み「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」の次の段階の交渉加速により、ポッティンガー氏の主張する二者間貿易協定締結にまい進し、双方の経済貿易関係を新たな高みに発展させる考えを示した。
 
ポッティンガー氏はまず頼総統の当選と就任を祝賀、そして新たな政権に平和的に引き継がれたことについても台湾の人々にお祝いの意を表した。ポッティンガー氏は、「世界では権威主義の政府の統治下で多くの人々が暮らしている。彼らは民主主義国で生活する権利を持っていない。台湾海峡の対岸の十数億人もそうだ。彼らはみな台湾が打ち立てた手本をうらやましく思い、励まされていることだろう」と述べた。
 
ポッティンガー氏は、今回の訪台では台湾の安全保障を守るため、台湾と米国が強化すべき事項、及び密接に協調すべき事項について意見を交わせるよう希望、「なぜなら台湾の安全保障は米国、日本、韓国、フィリピン及び全世界の国々の安全保障に密接にかかわっているからだ」と述べた。
 
ポッティンガー氏は、ウクライナの戦争から学んだ教訓の一つは、抑止に必要なコストは戦争の代償と比べて少ないことだと指摘。「頼総統は『Peace Through Strength(力による平和)』の道理を理解しているはずだ。この原則により我々は、台湾は周辺国からの侵略を効果的に抑止できると信じることが出来る」と語った。
 
 

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