2025/05/04

Taiwan Today

外交

「台北チェコセンター」設立、蕭副総統は経済や科学技術に続く文化面での交流に期待

2024/06/17
チェコ経済文化弁事処が14日、台北市内でチェコの写真展「A Short Story Through Czech Photography 」の開幕と「台北チェコセンター」設立を記念するレセプションを開催した。写真はスピーチする蕭副総統。(総統府サイトより)
チェコ共和国の台湾における大使館に相当するチェコ経済文化弁事処が14日夜、台北市内にある松山文創園区(松山文化クリエイティブパーク)でチェコの写真展「A Short Story Through Czech Photography (写真を通じたチェコのショートストーリー)」の開幕と「台北捷克中心(Czech Centre Taipei)」(以下、「台北チェコセンター」)の設立を記念するレセプションを開催した。蕭美琴副総統、ならびに現在訪台中のチェコ上院第一副議長、イジー・ドラホシュ(Jiří Drahoš)氏らが出席した。
 
蕭副総統は、「台北チェコセンター」の設立は台湾とチェコの人々にとってすでに非常に強固な関係における新たなマイルストーンであり、こうした関係は台湾と世界各地の民主パートナーとの関係と同様に、共通の価値と利益を基礎に築かれていると指摘。台湾とチェコは近年、経済貿易、投資、科学技術、教育などの分野で非常に密接な関係にあるが、「台北チェコセンター」の設立はそこに文化も加えることになるとして、「台湾にはチェコ文化のファンが大勢いることを保証する」と語った。
 
蕭副総統は、台北とプラハを結ぶ直行便は人気で常に満席だが、乗っているのはみな台湾からの旅行者で残念だとし、チェコの人たちをより多く台湾に呼び込み、台湾の文化と歴史を知ってもらえるよう望んだ。
 
蕭副総統はチェコとの関係について、ここ数年互いに厳しい状況の中で助け合う真実の友情を確認できたと指摘、台湾がコロナ禍の中でサージカルマスク及びその製造設備をチェコに寄付したこと、チェコが台湾人民に新型コロナウイルスワクチンを無償提供したこと、また今年4月に台湾東部・花蓮県で地震が起きると、チェコ政府と国民が義援金を提供したことを挙げて、「支え合う過程においていつも互いの堅い友情を目にした」と述べた。
 
あいさつを英語で通した蕭副総統は最後に、チェコ上院のミロシュ・ビストルチル(Miloš Vystrčil)議長がかつて台湾を訪問した際、中国語で「自分は台湾人だ」と述べたことは台湾人民を深く感動させたと話した。
 
これに対し、チェコ上院のドラホシュ第一副議長は、「台北チェコセンター」の設立はチェコと台湾の関係強化に向けた従来とは異なる第一歩だとし、「双方の関係は科学技術や産業面の連携だけにとどまらず、文化も重要な役割を果たす。『台北チェコセンター』は芸術や音楽、文学などの面で文化交流を促し、互いの文化を知りやすくするだろう」と期待した。
 
チェコ経済文化弁事処によると、「台北チェコセンター」設立の主な目的は双方の文化、観光面での交流及び新たな時代の協力で、互いの文化を知ることで伝統か現代かを問わず双方の友情を深めていくことにある。チェコ写真展は15日から23日まで松山文化クリエイティブパークで開催中。
 
 

ランキング

新着