外交部(日本の外務省に相当)は今年「民主主義のレジリエンスと安全保障」をテーマに、7月7日から20日までと8月11日から24日までの2期に分けて「European Valued Important Partnership, EVIP(欧州における価値ある重要なパートナーシップ)」プログラムを実施、欧州の14カ国及び欧州連合(EU)から合わせて29人の来賓を招き、それぞれ2週間に及ぶ交流活動を行った。活動は実践大学が外交部の委託を受けて実施した。
参加者たちは台湾の各省庁、シンクタンク、産業研究センターやハイテク企業を訪問したほか、「民主主義のレジリエンス及びニセ情報対策」座談会、さらに台湾の奨学金を受けて台湾で学ぶ欧州の学生たちとの交流食事会などの活動に参加。また、離島の金門島や台湾北東部の宜蘭県も訪問した。これらは台湾の政治経済や産業の発展状況に対する来賓たちの全方位な理解を助けた。
同プログラム終了にあたっての茶話会で、参加者の多くは台湾が民主主義の価値を堅持してきたことに感動したと感想を述べると共に、「自由と人権を高度に尊重する台湾はアジア諸国の模範だと言える」と称えた。また、「台湾は半導体などハイテク産業のふるさとであると同時に安全なナイトライフも楽しめる世界でもまれな国だ」と治安面で評価する声もあった。
欧州の重要な国の可能性を秘めた若者たちを「台湾に友好的なしっかりとしたパワー」に育てるため、外交部は2022年から「欧州における価値ある重要なパートナーシップ」プログラムを実施。欧州諸国の政府関係者、国会議員、欧州議員のブレーン、産業の専門家、シンクタンク、学者らを台湾に招き、台欧交流のいっそうの深化を図っている。