2025/06/26

Taiwan Today

外交

行政院の卓栄泰院長、ジョン・デニス駐台英国代表に台湾のCPTPP加盟への支持求める

2024/09/03
行政院の卓栄泰院長(首相)は2日、英国在台弁事処のジョン・デニス代表(駐台英国大使に相当)の表敬訪問を受けた。(行政院)
行政院の卓栄泰院長(首相)は2日、英国在台弁事処のジョン・デニス代表(駐台英国大使に相当)の表敬訪問を受けた。
 
卓院長はこの会談で、台英の経済・貿易関係が緊密になってきており、貿易関係の強化が急務であると指摘。今年、台湾と英国は「貿易強化パートナーシップ協定(Enhanced Trade Partnership,ETP)」を締結し、投資、デジタル、グリーンエネルギー、ネット・ゼロへ向けたエネルギー転換などの分野で実際の協力が展開されていること、その具体例として洋上風力発電関連の英国企業が40社以上も台湾に研究・開発拠点を持ち、台湾との協力を進めていることなどに触れた。
 
卓院長はまた、台湾は国際社会の一員となる能力を有しており、より多くの組織に加盟するための努力をしていきたいとした上で、台湾のCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)加盟への支持を仰いだ。また、台湾がCPTPPに加盟すれば、台湾は台湾海峡の安全を維持する必要と責任を同時に負うことになると述べた。
 
これに対してデニス代表は、台湾と英国は共通の目標を持ち、その友好関係は相互の尊重、学習、民主主義という価値の共有などの上に立脚するもので、とりわけ近年双方の協力の範囲は拡大し、進歩を続けていると指摘。卓院長が述べたようにETP、科学技術、エネルギー、ネット・ゼロに向けたエネルギー転換、バイリンガル教育、双方の国民の交流など、いずれも大きく進展していると述べた。
 
デニス代表はさらに、英国は数々の重要な分野で台湾と緊密に連携し、同時に福祉の増進、強靭性の強化、共通の課題への対応などを追求していると指摘。こうした目標を達成するため、英国は台湾が世界保健機関(WHO)やその年次総会であるWHO総会(WHA)などを含むさまざまな国際組織に有意義な参加を果たすことを支持していると述べた。
 
台湾のCPTPP加盟については、英国のCPTPP加盟が年内に実現したら、その経験を台湾と共有し、台湾のCPTPP加盟に協力し、同時に太平洋、インド太平洋地域の平和と安定、繁栄を促進するためにも協力していきたいと述べた。
 
デニス代表は最後に、台湾と英国がまもなく英国産有機農産物の対台湾輸出に関する覚書に調印することを明かし、これは一つの小さな例に過ぎないが、今後も台英関係にはもっと多くの具体的進展があるだろうと期待を寄せた。
 

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