2025/05/08

Taiwan Today

外交

頼清徳総統、米スタンフォード大フーヴァー研究所による表敬訪問受ける

2024/09/11
フーヴァー研究所の学者による表敬訪問を受けた頼清徳総統(写真右)は、台湾が米国など世界の民主主義パートナーと、より緊密な協力ネットワークを通じて、引き続き同盟の結束力を強化し、共同で「民主主義の傘」を広げ、権威主義拡大に立ち向かえるよう望んでいると語った。(中華民国総統府ニュースサイトより)

頼清徳総統は10日午前、米国屈指の研究機関スタンフォード大学フーヴァー研究所の「インド太平洋地域における台湾プロジェクト」を遂行する学者による訪問団の表敬訪問を受けた。フーヴァー研究所は、米国で最も影響力のあるシンクタンクの一つで、台湾海峡情勢に関する洞察を含む様々な提案は、米政府と国際社会から重視されている。以下は頼総統のあいさつ要旨。

近年、ロシアによるウクライナ侵攻、パレスチナ・イスラエル戦争、中国の軍事行動が世界平和とルールに基づく国際秩序に大きな脅威をもたらしている。台湾は、第一列島線に位置し、民主防衛ラインの最前線において、世界の民主主義、平和、発展のために引き続き貢献できるよう努めている。

米国は近年、大西洋およびインド太平洋戦略におけるパートナー間の相互支援を促進するため、格子状のパートナーネットワーク形成に尽力している。台湾が米国など世界の民主主義パートナーと、より緊密な協力ネットワークを通じて、引き続き同盟の結束力を強化し、共同で「民主主義の傘」を広げ、民主主義国家を権威主義的拡大の脅威から守ることができるよう望んでいる。

民主主義と自由は、台湾と米国が共有する価値観というだけでなく、訪問団が遵守する信念でもある。フーヴァー研究所の台湾に対する強力な支持に謝意を表し、今後も、世界の民主主義、平和、発展に貢献するため努力を続けていきたい。

一方、「インド太平洋地域における台湾プロジェクト」の共同責任者、ジェームズ・エリス(James Ellis)元海軍大将によると、訪問団メンバーのマリズ・ペイン元オーストラリア外相はフーヴァー研究所の著名な客員研究員だ。このことは、インド太平洋地域の信頼できるパートナーが、地域の安定と繁栄を共同で維持することを望んで、目標を明確にした実質的な交流を強化し続けていると言える。

現在の世界はいまだ危険な状態にあると指摘するエリス氏は、台湾とインド太平洋地域の安全と安定に対する脅威が高まっていることに懸念していると述べた。エリス氏はまた、ロシアのウクライナ侵攻に加え、中国、ロシア、イラン、北朝鮮の緊密な協力関係によって、世界で起きている様々な事件が、そのほかの場所にも影響を与えるということを人々が認識するようになったと強調した。

エリス氏はさらに、「今は歴史的な瞬間で、すべての民主主義国はこの現実に直面するため、新たな責任を負わなければならない。最も成功した持続可能な協力とは、共通の価値観に基づく協力だ。台湾と米国の共通の価値観の将来は、言葉ではなく行動によって決まる。これらの価値観を守るという共同の約束は、今後数カ月、数年のうちに、各自および共同で講じられる行動によって実現されるだろう。この歴史的な旅程において、『台湾は米国にとって最高のパートナー』となる」と語った。

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