2025/06/15

Taiwan Today

外交

林外交部長が独議会外交委員会の議員らに、「民主主義国は団結して権威主義に対抗を」

2024/09/18
林佳龍外交部長(右から4人目)が16日、独連邦議会外交委員会のミヒャエル・ミュラー議員(同5人目)、Andreas Larem議員(同6人目)ら一行の表敬訪問を受け、「民主主義国は団結して権威主義の拡張に対抗していくべきだ」と訴えた。(外交部)
林佳龍外交部長(=外務大臣)が16日正午にドイツ連邦議会外交委員会のミヒャエル・ミュラー(Michael Müller)議員及びAndreas Larem議員ら一行の表敬訪問を受けた。双方は民主主義陣営が団結して権威主義の拡張に対抗していくこと、ドイツの対中戦略とインド太平洋戦略、先ごろのドイツ軍艦による台湾海峡通過、欧州連合(EU)の対中国デリスキング(リスク軽減)などを議題に意見を交わした。ミュラー議員とLarem議員はいずれもドイツ社会民主党所属。
 
林外交部長は、中国をはじめとする権威主義国家がルールに基づく国際秩序に引き続き挑む中、民主主義国は団結して経済と社会の強靭性を確立していくべきだと主張、台湾は中国によるハイブリッド戦争、情報戦、経済的威圧に対抗して来た経験を欧州と共有する用意があると伝えた。林外交部長はまた、先ごろドイツの軍艦が台湾海峡を通過して自由な航行権を守る姿勢を見せたことを評価すると共に、ドイツ及びEUがデリスキングを実行していくことを歓迎。このほか、 TSMC(台湾積体電路製造)のドレスデンにおける投資案件は台湾とドイツの協力が新たなステージへと向かうことを象徴するマイルストーンだとし、双方が経済貿易面での協力を深め、共同で経済の強靭性を構築できることに期待を寄せた。
 
ミュラー議員とLarem議員はいずれも民主主義陣営が団結して権威主義の拡張に対抗していくことの重要性に同意。さらに、民主主義国は経済、科学技術、文化などの分野で協力を強化すべきだとして、台湾とドイツが今後実質的な協力関係をいっそう深められることに期待した。
 
外交部の呉志中政務次長(=副大臣)は同日、午餐会で一行を歓待した。席上、呉政務次長は、中国の権威主義拡張の狙いは単純な両岸問題ではなく、全世界の国際秩序を変えようとする深刻な挑戦だと強調、「台湾は欧州における理念の近い仲間たちと共同でインド太平洋地域の平和と安定に貢献したいと願っている」と述べた。
 
ミュラー議員とLarem議員ら訪問メンバーは全員初めての訪台。外交部は、台湾とドイツが既存の良好な関係を基礎に引き続き二者間関係を深め、共同で全世界の平和と安定、繁栄を促進していけるよう望むとしている。
 
 

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