外交部の林佳龍部長(外相)は4日正午、対中国政策で連携を図る国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)のウクライナ共同代表を務めるMykola Kniazhytskyi議員とAkhtem Chyihoz議員の一行を午餐会で歓迎するとともに、ロシアのウクライナ侵攻の現状やウクライナの平和へのビジョン、今後推進可能なプロジェクトなどについて意見交換を行った。
林部長は、台湾とウクライナは遠く離れているものの、いずれも民主主義陣営の最前線に立ち、権威主義国家の勢力拡大を防いでいると指摘。ロシア・ウクライナ戦争でウクライナはその強靭性、自己防衛と危機管理能力を発揮し、あらゆる民主主義国家に貴重な経験と啓発を与える中、台湾も人道支援の精神を発揮し、ウクライナの重要なインフラ施設、教育機関、協会、医療機関などの再建を積極的に助けてきたとし、今後もウクライナが困難な時期を乗り越えることができるよう支援を続ける意向を伝えた。
ウクライナの国会議員訪問団は、台湾の政府に直接謝意を伝えるために台湾へやってきたと説明し、台湾のウクライナに対する人道支援や支持に感謝するとともに、ウクライナの人々は台湾から寄せられるあふれるほどの善意を深く感じていると伝えた。また、ウクライナと台湾は同じく自由、民主主義、人権などの基本的価値を共有しており、双方が友好、相互信頼を土台として互いに協力していけるよう期待を寄せた。
外交部は4日に発表したニュースリリースで、「台湾とウクライナは基本的価値を共有する民主国家で、同じように権威主義の拡張に直面している。2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、台湾は一貫してウクライナを支持し、民主主義と自由を応援してきた。台湾はこれからも近い理念を持つ国々と協力して、ウクライナが困難な時期を乗り越えられるよう助けていきたい。ウクライナが一日も早く戦争前の生活を取り戻すことができるよう願っている」とするコメントを出した。