中国は14日、台湾周辺で軍事演習「聯合利剣－2024B」を実施した。これを受けて英国の外務省は14日夜、台湾周辺で中国が軍事演習を実施することは、地域情勢の緊張とリスクを高めることになるとして懸念を示した。また、台湾海峡の平和と安定は英国の利益に合致し、世界の繁栄にとっても極めて重要なことだと繰り返した。さらに、「台湾問題は脅威や武力による威嚇によらず、両岸の人々が対話を通して解決すべきである。英国は現状を変更するいかなる一方的な企ても支持しない」として、中国に自制を求めるとともに、平和と安定を傷つけるいかなる行動も回避するよう期待を寄せた。
これに対して中華民国外交部は、英国政府が台湾海峡の情勢に引き続き関心を寄せ、台湾海峡の平和と安定が世界にとって重要であることを明確に表明したことに感謝した。外交部はニュースリリースを通して、「台湾は国際社会の責任ある一員として、これからも近い理念を持つパートナーとともにルールに基づく国際秩序を守っていきたい。また、世界の民主国家が団結することで、中国が理性をもって自制し、台湾に対する脅威や、地域の緊張を一方的に高める行為をやめるよう呼びかけて欲しい」と述べた。