2025/07/05

Taiwan Today

外交

欧州委員会の委員が「国連第2758号決議」へのEUの立場を表明、外交部がコメント

2024/10/25
欧州委員会の委員がEU外務・安全保障政策上級代表に代って、国連総会第2758号決議に対するEUの立場を初めて表明したことに対し、外交部が歓迎のコメントを発表した。(外交部)
欧州委員会の委員がEU外務・安全保障政策上級代表に代って、国連総会第2758号決議に対するEUの立場を初めて表明したことに対し、外交部(日本の外務省に相当)が24日、歓迎のコメントを発表した。以下、その内容要約。
 
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欧州委員会のニコラ・シュミット(Nicolas Schmit)委員(雇用・社会権担当)は22日、フランス東部ストラスブールで開かれた欧州議会の本会議で、ジョセップ・ボレル(Josep Borrell)欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表に代って中国による国連総会第2758号決議の曲解、及び台湾に対する継続的な軍事挑発について演説を行った。シュミットはこの中で、「United Nations Resolution 2758 is very short - only 150 words. And among those 150 words, the word “Taiwan” does not appear.」(国連総会第2758号決議は非常に簡潔でわずか150の単語によるものだ。そしてその中に「Taiwan」という単語は出てこない)と述べた。これはEUの行政部門が同決議に対する立場を初めて示したもので重要な意義を持つ。外交部はこれを高度に歓迎する。
 
シュミット委員はまた、「台湾とEUとは理念が近く、双方は人権、法の支配、民主主義などの面で共通の利益と価値を有する。EUが台湾と各分野での協力と対話をさらに強化することを望む」とした上で、「台湾海峡の平和と安定は地域及び全世界の安全保障と繁栄にとって重要な戦略的意義を持つ。台湾海峡の現状維持はEUにとって直接の利益であり、このためEUは武力や脅迫を用いて一方的に現状を変更しようとするいかなる行いにも反対する」と説明。さらにEUは台湾海峡の情勢を密接に注視しており、台湾周辺での中国による軍事行動は両岸の緊張をエスカレートさせると指摘した。そして、EUは各方に自制を求めること、両岸が建設的な交流を行うことを奨励すること、双方が対話と協力、信頼の関係を築くことを支持することを説明した。一方でシュミット委員は、EUは台湾海峡の安定と現状を維持する上で絶対に妥協しないほか、これからも台湾との交流を続け、いかなる脅迫があろうとたじろぐことはないことを強調した。
 
外交部はEUが引き続き台湾海峡の情勢に関心を払っていること、また二者関係の深化を支持していることに感謝する。また、国際社会に対し、具体的な行動で中国による国連総会第2758号決議の誤った解釈に反対し、すでに世界がでたらめだと認める、中国のいわゆる「一つの中国原則」に反駁し批判することで中国が一方的に台湾海峡の現状を変更することを抑止し、共同で台湾海峡とインド太平洋地域の平和と安定を守っていくよう呼びかける。
 
 

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