オーストラリアのサウスウェールズ州議会上院が台湾の国際参与支持の動議を満場一致で可決したことに対し、外交部（日本の外務省に相当）が24日、プレスリリースを発表して感謝した。以下、その内容要約。
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オーストラリアのニューサウスウェールズ州議会上院が23日、「PMB No. 1414 Motion」（PMB第1414号動議）を満場一致で可決した。この決議では、「国連総会第2758号決議は中華人民共和国の台湾に対する主権を主張したものではないほか、台湾の将来の地位を決定するものでもなく、ましてや台湾の国連機関もしくはその他国際組織への参与を制限してもいない」と指摘している。外交部はニューサウスウェールズ州議会が我が国の国際参与に対して揺るぎのない支持を表明したことを高く評価すると共に心から感謝する。
同州議会上院では今年6月にも動議を可決し、オーストラリアの国会議員に対する中国の「いじめ」を非難、また台湾の民主主義を評価すると共にいかなる外国政府のオーストラリアに対する内政干渉の企てを拒否することを表明した。一方オーストラリア連邦議会の元老院（上院）は今年8月、「対中政策に関する列国議会連盟（IPAC）」が今年の年次総会で可決した「国連第2758号決議に対する各国議会での決議模範例」を用いて臨時動議を行い、これを可決した。同「模範例」で臨時動議を行ったのはオーストラリアが初めて。ニューサウスウェールズ州議会はこれに続いて、オーストラリアで同様の決議を行った初めての地方議会となった。
外交部はニューサウスウェールズ州議会が我が国のため正義の声を上げてくれたことに感謝すると共に、国際社会が中国による国連総会第2758号決議に対する誤った解釈、及びそれをいわゆる「一つの中国原則」とでたらめに結び付けようとする意図を共同で阻止するよう呼びかける。台湾はこれからもオーストラリア及びその他理念の近い仲間たちと協力し、ルールに基づく国際秩序を守り、地域の民主主義、平和と繁栄を促進していく。