林部長は、「リバード総督は、女性初の総督で、昨年の就任以来、社会発展に役立つ様々なイベントを積極的に推進し、自らも参加して、女性のリーダーシップの優れた模範を示している」と称えた。林部長はまた、ドリュー首相およびダグラス外相と会談した際、セントクリストファー・ネイビス政府が、台湾の国際参加に対して、長期的かつ断固として支持していることに謝意を表した。特に首相就任3年目となる今年、ドリュー首相が国連総会(UNGA)の一般討論において、台湾の有意義な国際機関への参加を支持すると表明した。さらに、セントクリストファー・ネイビス議会では、ドリュー首相が二度に渡り、筆頭となって提案した台湾を支持する決議を反対なく可決し、同国の友好的な姿勢を示した。これらに対しても林部長は、与野党問わず共に台湾との友好関係を支持する姿勢に、改めて感謝の意を伝えた。
そのほか林部長は同日午前、国際援助を推進する財団法人国際合作発展基金会(ICDF、日本の国際協力機構=JICAに相当)による駐セントクリストファー・ネイビス技術チームが開発した種鶏孵化場の落成式に出席した。林部長は、セントクリストファー・ネイビスのサマル・ダギンズ農務大臣と共に、食糧安全保障と持続可能な開発を追求するという両国の目標を実行するという願いを込めて、テープカットを行った。落成式には、多くのセントクリストファー・ネイビス当局者も出席し、両国間の協力が新たなマイルストーンに達したことの証人となった。
林部長はあいさつで、「セントクリストファー・ネイビスの種鶏孵卵業を強化し、鶏卵輸入量を減少するという必要性に応えるため、台湾は無私無欲で技術を共有し、安定した採卵鶏の生産システムと管理モデルを確立できるよう支援した。今回完成した近代的な種鶏育成・孵化場は、年間20,000羽の種鶏雛を安定的に供給し、食糧安全保障を確保するだけでなく、消費者にとっても安定した卵の供給源となる」と説明した。
ICDF技術チームのマネージャー、何祈龍氏の解説の下、林部長とダギンズ農務大臣は、種鶏場、貯卵室、孵化場を参観した。セントクリストファー・ネイビスが持続可能な自給自足の現地食料生産システムの確立に尽力していると述べた林部長は、この計画が両国の強固で深い友好関係を十分に示していると強調した。両国は引き続き、持続可能な発展を目標として追求し、二国間協力を強化、両国国民の幸福を増進し、共に明るい未来を育む狙いだ。