太平洋の島嶼国であるパラオ共和国で5日、正副大統領選挙が実施された。7日までの初歩的な開票集計の結果、現職のウィップス大統領と副大統領候補のレイノルド・アーノルド・オイロー氏のコンビの当選が確実となった。パラオ共和国は、中華民国(台湾)と1999年以降、正式な外交関係を持つ。
総統府はこの結果を受けて、「頼清徳総統は中華民国政府及び国民を代表して、パラオで正副大統領選挙が円滑に行われたことと、大統領候補のウィップス氏と副大統領候補のオイロー氏の当選に祝意を伝える。これまで築いてきた緊密な基礎の上、これからも台湾とパラオの友好関係を拡大し、深化させていきたい」とする報道官談話をホームページで発表した。
報道官談話ではほかに、「中華民国とパラオは国交25周年を迎え、互いにとって忠実な友人である。双方はインフラ建設、農業技術、情報通信技術(ICT)、再生可能エネルギー、気候変動などの分野で緊密に連携し、国際社会におけるさまざまな挑戦にともに立ち向かっている。これからも政府は、パラオの新政権と協力し、インド太平洋地域の平和・安定・繁栄を維持し、台湾とパラオの友好関係を促進していきたい」と述べた。
現職のウィップス大統領の再選を受けて、中華民国外交部も7日にニュースリリースを発表し、大統領候補のウィップス大統領と副大統領候補のオイロー氏、それにパラオ共和国政府と国民に対し、「心から祝福する」と伝えた。また、これまでに築き上げた良好な協力関係を基礎とし、パラオ政府との協力関係をこれからも深化させていきたいと期待を寄せた。