外交部は27日、外交部が主催する「台湾奨学金計画」(台湾スカラシップ・プログラム)20周年、「台湾奨助金計画」(台湾フェローシップ・プログラム)14周年、それにこれらの受給者のためのプラットフォーム「留台校友会」(Taiwan Alumni Association, TAA)フェイスブックページ開設1周年を祝うイベントを本庁舎5階大ホールで開催した。イベントでは、TAAがフェイスブックで実施した第1回TAAオンライン・カルチャー・パフォーマンス・コンペティションの動画投稿で入賞した留学生らによるステージパフォーマンスも行われ、会場を盛り上げた。
イベントに出席した外交部の林佳龍部長(外相)は、自身が部長就任後、「総合外交」(「民主主義」を核心とする「価値外交」、「平和」を核心とする「同盟外交」、「繁栄」を核心とする「経済・貿易外交」をまとめたもの)と「栄邦計画」(経済・貿易分野で台湾とのつながりを強化することで、中華民国と外交関係を持つ国々を繁栄させることを目的とした外交政策を指す)を推進してきたことを踏まえ、教育や人材育成はその重要な一環であり、現在中華民国台湾と外交関係を持つ国々から3000名以上、それ以外の国から1,400名以上の外国人が台湾で学んだり、台湾に滞在して研究を行ったりしていると説明。外交関係を持つ国々(世界12か国)や近い理念を持つ国々との連携を深めるため、外交部は今後2年以内に「台湾奨学金」(台湾スカラシップ)の定員を大幅に増加し、現在の年間約200名を年間500名に引き上げるほか、来年からは「台湾奨助金」(台湾フェローシップ)の定員についても、年間約100名から125名に引き上げる考えを明らかにした。
林部長はまた、外交部が2010年以降、在外公館を通して世界各地に台湾留学経験者による組織「留台校友会」(TAA)の立ち上げを促してきたこと、現在全世界に89のTAAが存在することを紹介。さらに、世界各地のTAAをより効率良くまとめるため、2023年11月にTTAフェイスブックページを開設し、これを各国の「台湾奨学金」や「台湾奨助金」の受給者が連絡を取り合えるプラットフォームとし、TAAやそのフェイスブックページを通して、さまざまなイベントを実施したり、元受給者と台湾とのつながりを維持していることを説明した。
林部長はこの日、「台湾奨学金」の受給者の中から学業優秀な18名を表彰し、彼らをTAAの「校園宣伝大使」(TAAアンバサダー)に任命。SNSを活用したり周囲の人に話すなどして、自身の台湾での経験を他者と共有したり、TAAが主催する各イベントに積極的に参加し、「台湾を世界に広め、世界を台湾に引き込む」ことに協力して欲しいと伝えた。
TAAフェイスブック開設1周年を祝うため、外交部はこのほど第1回TAAオンライン・カルチャー・パフォーマンス・コンペティションと名付けた動画コンペを開催した。この日はこのコンペで上位3位に入賞したパラオやパラグアイ国籍の留学生らがステージでパフォーマンスを披露した。このイベントには「台湾奨学金」及び「台湾助学金」の受給者をはじめ、中華民国台湾と外交関係を持つ9か国の駐台大使あるいは大使代理、その他の18名の駐台使節など100名を超える人が出席した。