2025/05/10

Taiwan Today

外交

頼清徳総統が初の外遊、ハワイ経由でマーシャル諸島、ツバル、パラオを訪問

2024/12/02
頼清徳総統は11月30日午後、中華民国台湾と正式な外交関係を持つマーシャル諸島、ツバル、パラオ共和国など太平洋の島しょ国を訪問する6泊7日の外遊に向けて出発した。写真は往路で立ち寄ったハワイ・ホノルルでの歓迎晩さん会の様子。(総統府)
頼清徳総統は11月30日午後、中華民国台湾と正式な外交関係を持つマーシャル諸島、ツバル、パラオ共和国など太平洋の島しょ国を訪問する6泊7日の外遊に向けて出発した。頼総統は出発前に談話を発表し、今回の外遊では「智慧永続」(スマート&サステナブル)、「民主永続」(サステナブルな民主主義)、「邦誼永続」(国交樹立国とのサステナブルな友好)の3つの核心目標の実践を目指し、民主主義、平和、繁栄といった価値観によって協力関係をさらに広げ、パートナーシップを深め、台湾が民主主義の手本であるばかりか、世界の平和と安定を促進し、繁栄と発展をもたらす主要なパワーであることを世界に示すと述べた。頼清徳総統にとって、総統の身分での初の外遊となる。マーシャル諸島、ツバル、パラオ共和国を訪問するほか、往路は米ハワイ、帰路は米領グアムを経由する。総統府は今回の外遊の名称を「繁栄南島 智慧永続」(オーストロネシア地域の繁栄のため、スマートでサステナブルの発展を)と命名している。
 
頼総統は現地時間30日午前(台湾時間12月1日未明)にハワイのホノルルの国際空港(ダニエル・K・イノウエ国際空港)に到着した。頼総統は早速、ビショップ博物館を訪問。解説員に伴われ、太平洋の地図の展示エリアや館内に展示されている台湾先住民族の文物、オーストロネシア語族の太平洋での移動を示す図や1階の展示ホールなどを参観し、太平洋のオーストロネシア語族の移動に関する歴史や文化について理解を深めた。同館には台湾のタイヤル族やパイワン族の文物も展示され、台湾と太平洋のオーストロネシア語族の深い関係を示している。頼総統は最後に、台湾の原住民族委員会の曽智勇(パイワン語の氏名はLjaucu・Zingrur)主任委員(大臣に相当)とビショップ博物館館長による贈り物の交換に立ち会った。また、ビショップ博物館館長から台湾とハワイの友好の象徴として羽根(フェザー)の首飾りを掛けてもらった。
 
頼総統は同日午後(台湾時間12月1日午前)、ハワイ州緊急事態管理庁(HI-EMA)とアリゾナ記念館(USS Arizona)を参観した。ハワイ州緊急事態管理庁ではジェームス・バロス長官とハワイ州のジョシュ・グリーン知事の歓迎を受けた。頼総統は入口で贈り物の交換を行ったのち、庁舎内を参観し、同庁の関係者と意見交換を行った。その後、同庁の災害に対する危機管理システムへの理解を深めた。
 
頼総統は続いて、パールハーバー国立記念館へ向かい、クルーズ船に乗船してアリゾナ記念館を訪れた。同館は1941年の真珠湾攻撃で撃沈された戦艦アリゾナの乗組員慰霊を目的として建てられたもの。頼総統は戦艦アリゾナの乗組員全員の名前が刻まれた大理石の前で頭を下げるなどして、戦没者に敬意を示したほか、戦艦アリゾナの平面図前で足を止め、解説に耳を傾けた。
 
現地時間30日夜(台湾時間12月1日昼)はホノルル在住の台湾出身者などによる歓迎晩さん会に招かれた。頼総統は、台湾出身者らが海外にいながら台湾を応援してくれていることに感謝し、「台湾の民主主義は国際社会の手本だ。その科学技術や経済発展は、世界のさらなる発展を助けることができる。一致団結することさえできれば、台湾はさまざまな困難を克服し、国際社会からさらなる評価を得ることができると信じている」と力強く述べた。
 

ランキング

新着