台北駐アンカラ経済文化弁事処の黄志揚代表(駐トルコ大使に相当)はこのほど、「国際障害者デー」のイベントに参加し、台湾の慈善団体の代理としてトルコに車椅子や歩行補助用具などを寄付した。
黄志揚代表が参加したのは、東トルコ最大の都市エルズルムの心身障害者センターで行われた「国際障害者デー」のイベント。このイベントはエルズルム市が主催したもので、イベントの一環として台湾の財団法人普賢教育基金会や財団法人曹仲植基金会による物資の寄贈式も行われた。寄贈したのは成人用と子ども用の車椅子と歩行補助用具など。
このイベントには300人を超える市民が参加した。トルコの家族・労働・社会サービス省(ACSHB)の代表、エルズルム市のMehmet Sekmen市長、エルズルム県のMustafa Berk Çelik副知事など地方の政府関係者も多数出席した。集まった人々は台湾の善行を称え、これらの物資は障害者の生活の質を改善することになるだろうと述べた。
黄志揚代表は、「最近になってエルズルム市の気温が急激に下がってきたが、この会場にあふれる情熱は、人々の心にぬくもりを与えてくれる」とした上で、台湾の2つの慈善団体を代表して、車椅子や歩行補助用具を寄付することができて大変うれしいいと述べた。黄代表はまた、これらの物資は心身障害者を支えるもので、大きな意義を持つ。台湾とトルコは8,000㎞も離れたところにあるが、双方の人々の心は緊密につながっていると信じている」と述べた。
Mehmet Sekmen市長は、台湾の善行は身体に障害を持つ人々の生活を改善するだけでなく、国際間の強い友好関係を示すものだとした上で、「この車椅子や歩行補助用具は助けを必要としている人たちに便利さと希望を与えるものだ。台湾の人々の思いやりに心から感謝したい」と述べた。
Mustafa Berk Çelik副知事も台湾に感謝するとともに、これは台湾とトルコが手を取り合って、国境を越えた愛と思いやりを示すものだと強調。また、トルコ政府はこれからも心身障害者の生活の質の改善に取り組み、より寛容な社会環境を作り、障害者が教育、職場、公共生活に積極的に参与できるようにしていきたいと述べた。