2025/05/08

Taiwan Today

外交

中国軍が第一列島線周辺に艦船を大量投入、台湾の外交部は厳重に抗議

2024/12/12
中国の人民解放軍海軍と海上保安機関は最近、日本列島から台湾、フィリピンを結ぶ第一列島線周辺に大量の艦船を投入している。写真は、不測の事態に備えるために南部のある漁港に設置されたミサイル発射機。(中央社)
中国の人民解放軍海軍と海上保安機関は最近、日本列島から台湾、フィリピンを結ぶ第一列島線周辺に大量の艦船を投入して軍事活動を行うと同時に、軍用機・軍艦を派遣して台湾への軍事的威圧を行っている。中華民国(台湾)外交部は11日、これについてニュースリリースを発表。台湾海峡の平和と安定を一方的に破壊し、不用意に地域の緊張を高めて国際輸送や貿易の正常な往来を妨害しているとして、北京当局に対して軍事的恫喝や地域の平和と安定に危害を加える一切の非理性的行為を即刻停止するよう厳しい姿勢で求めた。以下はニュースリリースの内容。
 
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台湾海峡及び地域の平和と安定を維持することはすでに国際社会の共通認識となっている。国際社会が台湾海峡やインド太平洋地域の情勢に常々高い関心を寄せる中、中国は台湾に対する「文攻武嚇(言葉や文章で攻撃し、武力で威嚇する)」の勢いを加速させ、第一列島線に軍事力を集結させるなど、この地域に不安とリスクの変数をもたらし、周辺諸国に困惑を与えている。これは中国こそがインド太平洋地域の平和と安定を破壊するトラブルメーカーであることを証明するものである。
 
台湾及びこの地域の国々に対する中国の挑発的行為は、いかなる国への武力による威嚇又は武力の行使、他国の領土・主権の侵害も慎まなければならないとする国連憲章に明らかに違反するものである。外交部は、国際法に違反する行為を即刻停止し、大国が担うべき責任を示すよう中国に強く要求する。
 
台湾はこれからも国際的責任をしっかりと果たし、中国の軍事的脅威に慎重に対応し、主権と国家の安全保障、民主主義と自由の防衛線を死守する。そのために外交部は世界の民主諸国に対して、台湾と一致団結し、ともに権威政権の拡張と侵略に対抗するよう呼びかける。現状が一方的かつ故意に破壊されるのを回避し、ルールに基づいた国際秩序を守りながら、台湾海峡とインド太平洋地域の平和と安定をともに守っていこう。
 

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