ソマリアからの独立を宣言している東アフリカのソマリランド共和国で11月13日、大統領選挙が実施され、野党ワダニ党から出馬したアブディラフマン・モハメド・アブドゥラヒ（Abdirahman Mohamed Abdullahi）元代議院議長が新大統領に就任することになった。就任式はきょう（12月12日）に行われる。外交部の呉志中政務次長（=副大臣）が総統特使の身分で、中華民国政府と国民を代表して就任式に出席し、台湾とソマリランドの民主パートナーとしての友好関係をアピールする。
呉特使の一行は現地時間12月11日正午、ソマリランド共和国の首都ハルゲイサに到着した。空港では同国外務・国際協力省のRhoda Jama Elmi副大臣が同国政府を代表して呉特使の一行を出迎えた。ソマリランドのマハメド・ウマル・ハージ・マハムード駐台代表（大使に相当）と新政権移行チーム代表のKhadar Hussein Abdi氏も空港で一行を出迎え、台湾の代表団に歓迎の意を示した。
呉特使は12日にソマリランド新大統領就任式に出席し、新政権を率いるアブディラフマン・モハメド・アブドゥラヒ大統領に、頼清徳総統の代理として祝意を伝えるほか、現職のムセ・ビヒ・アブディ大統領をはじめとするソマリランド共和国の要人や各国の駐ソマリランド代表、特使団などと会見し、最新の国際情勢などについて意見交換を行う。
中華民国台湾とソマリランド共和国は正式な外交関係を持たないものの、中華民国台湾にとってソマリランド共和国は東アフリカ地域における重要かつ友好的なパートナーである。外交部は「これからもソマリランドと各方面で交流・協力を展開し、双方の友好関係を深化させていきたい」とコメントしている。