呉特使はソマリランドを訪問中、新政権の高官や各国の特使団との緊密な交流、新政権誕生に関連した祝賀イベントに出席した他、アブドゥラヒ新大統領と退任したムセ・ビヒ・アブディ(Muse Bihi Abdi)前大統領を表敬訪問した。頼清徳総統および林佳龍外交部長(外相)に代わって、新政権誕生に対する祝意を表し、アブディ氏に対して、大統領在任中の両国関係への貢献に謝意を表した。双方はまた、協力分野やソマリランド新政権の優先政策計画についても、活発な意見交換を行った。
アブドゥラヒ大統領は呉特使との会談で、「台湾は、ソマリランドにとって重要なパートナーで、共に中国の脅威など様々な地域の困難に直面している。双方は、公衆衛生、医療、教育、情報通信技術、海上警備などの分野で協力し、大きな成果を上げ、ソマリランドの社会福祉向上に一役買っている。新政権の発足式典に出席するため、ソマリランドを訪問する特使を任命した頼清徳総統に感謝している。ソマリランド政府は引き続き、台湾との緊密かつ互恵的な協力を維持し、より多くの台湾企業によるソマリランド投資を誘致できるよう望んでいる」と語った。
ソマリランドはアフリカの角の根元に位置し、紅海、アデン湾に隣接する東アフリカ地域における台湾の重要な友好国。2020年に、両国が相互に代表処(実質的な大使館の役割を果たしている)を設立して以来、相互利益に基づいて、二国間関係の発展・強化に努めている。外交部は今後も、アブドゥラヒ大統領率いる新政権と手を携え、両国の市民の社会福祉を増進して、より多くのアフリカの友人たちに台湾をアピールし、理解を深めてもらう狙いだ。