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ペンス前副大統領夫妻を総統府にお迎えできて大変嬉しく思う。ペンス氏は、米国の優れた政治指導者であるだけでなく、国際社会における台湾の揺るぎない友人でもある。台湾の市民を代表して、ペンス氏の台米関係深化への貢献に、心からの謝意を表する。
第一次トランプ政権時代(2017年〜2021年)では、ペンス氏の強力な働きかけによって、台米関係が前例にないほど深まった。ペンス氏は、台米協力を積極的に強化したほか、台湾への武器売却の常態化を実現、台湾の自衛力強化を支持、台米経済の連携深化にも尽力した。さらに、軍事的脅威や外交上の孤立化の危機にさらされている台湾への懸念を示しており、これまで多くの国際的な場で台湾のために発言し、台湾の国際参加を支持するために、具体的な行動をとってきたことに感謝を伝えたい。
中国は目下、台湾に対して絶え間なく「文攻武嚇(言葉で攻撃し武力で威嚇する)」を仕掛けてくる。中国は、ロシア、北朝鮮、イランなど権威主義国家とのつながりを強め続け、民主主義諸国に大きな困難をもたらしている。まさに今、民主主義・自由主義諸国は団結力の強さを発揮しなければならない。台湾と米国のパートナーシップがさらに強まれば、世界の平和と安定を維持するパワーもさらに強まると信じている。
ペンス氏はかねてより、米国と台湾の貿易協定の締結を支持している。台湾が今後も米新政権や議会と協力し、経済・貿易、産業面における両国間の交流をますます促進できるよう期待している。
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一方、ペンス氏は、「頼総統の暖かい歓迎に感謝する。妻を伴って初めて台湾を訪問できて大変光栄に思う。改めて、台米双方の人々の強固で永続的な友情を確認した。両国のパートナーシップは、自由、法の支配、基本的人権の尊重など共通の価値観に基づいており、地理的な距離や文化的制約を乗り超えて、共通の利益を共有している。中国による台湾海峡やインド太平洋地域に対する挑発的な行動には、米国国民も深い懸念を抱いている」と語った。
ペンス氏によると、太平洋国家としての米国は、現状維持に全力を尽くしている。中国は現状変更を望んでおり、米国、台湾、その他の地域の友好国が、並外れた成長と繁栄を生み出した環境の維持を望んでいることも理解している。
最後に、頼総統をはじめ、中華民国(台湾)政府の暖かいもてなしに感謝し、頼総統と台湾の人々の幸運を祈るとしたペンス氏は、「台湾が決して自由を放棄しないのと同じように、引き続き強固な台米関係を支持し、両国と自由世界の安全・利益を守る」との決意を示した。
さらに蕭美琴副総統は同日夕、台北賓館(迎賓館)において、ペンス氏一行を歓迎する宴会を催し、ペンス氏による台米関係に対する長年の支持と友情に改めて感謝した。