外交部の林佳龍部長(外相)は自身のSNSを通じて、今月17日夜、カナダの親台湾派議員連盟の共同代表であるマイケル・マクドナルド(Michael MacDonald)上院議員の一行と会食したことを明らかにした。林部長はこの宴席で、台湾のCPTPP加盟への支持を求めたほか、強靭性を持ち、信頼にあたいする「非レッド・サプライチェーン」(中国企業等を含まないサプライチェーンを指す)の構築で協力を呼びかけた。
林部長によると、マイケル・マクドナルド上院議員はこれまで発言、質問、書簡の発出、署名への参加、SNSの投稿等を通じて台湾のために発言してきたほか、昨年は上院に公衆衛生、科学技術、先住民族行政、デジタルガバナンスなどの分野での台湾とカナダの協力関係促進を盛り込んだ「加台関係枠組法案(Canada–Taiwan Relations Framework Act)」を提出した。また、最近カナダ海軍のフリゲート艦「オタワ」が台湾海峡を通過し、この2年間でカナダ軍艦による台湾海峡通過が6回に達したことに触れ、林部長は「台湾海峡の航行の自由を守り、自由で開かれたインド太平洋戦略を実践するもの」として歓迎した。
林部長はまた、外交部が現在推進する「総合外交」の内容についてマクドナルド上院議員らに説明。インド太平洋地域の平和と発展にさらに寄与すべく、カナダとの協力を希望する台湾の立場を説明した。林部長はさらに、カナダが今年、G7議長国として国際秩序を守る重要な役割を担うことを踏まえ、世界の民主国家が団結し、台湾海峡の平和を守り、ひてはインド太平洋地域の安定と繁栄を確保できるよう期待していると述べた。
経済・貿易分野については、台湾とカナダはすでに「投資促進保護協定(FIPA)」と科学技術及びイノベーションの協力協定(Science, Technology, Innovation Arrangement、略称STIA)」を締結しており、これが産業間協力の基礎となっている。その上で林部長は、台湾のCPTPP加盟をカナダが支持し、双方の経済パートナーシップをさらにアップグレードし、強靭性を持ち、信頼にあたいする「非レッド・サプライチェーン」の構築で協力することを期待していると述べた。
林部長は、「カナダは一貫して台湾に対して揺るぎない支持を示してくれる良き友人だ。台湾とカナダはともに自由、民主主義、人権、法の支配といった価値観を共有し、この深い関係を重視している。今後より多くの分野で連携し、地域の平和と世界の繁栄を推進していきたい」述べた。