オセアニアに位置し、中華民国（台湾）と正式な外交関係を持つツバルの新任特命全権大使としてLily Tangisia Faavae氏が20日、外交部の林佳龍部長（外相）を表敬訪問し、信任状の副本を捧呈するとともに、台湾とツバルの各領域での連携強化について意見交換を行った。
林部長はまずLily Tangisia Faavae大使の着任を歓迎し、昨年頼清徳総統の外遊に同行してツバルを訪れた際、ツバルの政府及び国民から熱烈な歓迎を受けたこと、台湾とツバルの深い友情を実感したことなどを伝えた。林部長はまた、Lily Tangisia Faavae大使がこれまでツバル衛生・社会福祉省の副大臣として、WHA（WHO総会）で台湾のために発言するなど、実際の行動によって台湾を支持してきたことに感謝した。
Lily Tangisia Faavae大使は、駐台特命全権大使として台湾に派遣されたことを光栄に思うとした上で、これから各領域で台湾とツバルの連携を推進し、両国の友好関係を深めていきたいと意欲を見せた。また、衛生・社会福祉省で副大臣を務めていたときの経験から、台湾の医療水準の高さを称賛し、台湾が長年にわたり医療分野の合同プロジェクトを展開し、ツバルの医療レベルを大幅に向上させ、人々の福祉を増進したことに感謝した。
Lily Tangisia Faavae大使はツバル国会、首相府、衛生・社会福祉省などで要職を歴任するなど豊富なキャリアを持つ。ツバル政府の中でも優れた女性官僚で、その能力は高く評価されている。外交部は、「Lily Tangisia Faavae大使の着任は、ツバルが台湾との関係を重視していることの表れだ。台湾とツバルは長期間にわたり医療・公衆衛生、農・水産業、クリーン・エネルギー、情報通信技術（ICT）、人材育成などの分野で緊密に連携し、数々の成果を挙げてきた。今後も既存の関係を基礎として、さらに手を取り合って国民の福祉の増進に努めていきたい」とコメントしている。