台湾の文化、芸術、観光、物産などの魅力を発信するイベント「台湾文化祭」（主催：台湾文化祭実行委員会）が22日から24日まで日本の東京丸の内KITTE地下１Ｆ「東京シティアイパフォーマンスゾーン」で開催されている。海外でのマーケティングに力を入れている台南市観光旅遊局は、さまざまなテーマの観光地図（日本語版）やノベルティグッズ、特産品などを展示し、古都の魅力を紹介している。3日間の開催で来場者延べ2万人を見込んでいる。
台南市は今回、台南の廟宇（道教の寺院）、史跡、関子嶺（温泉地）、観光バス、高雄小港機場(高雄国際空港)と台南市を結ぶシャトルバス「小港快線」などを紹介した日本語の観光地図や、台南観光のマスコット「魚頭君」のノベルティグッズ、パイナップルケーキ、地元の特産品「文旦」の花の香りをブレンドした「柚花コーヒー」などの特産品を展示。来場者の注目を集めている。
台南市の黄偉哲市長は、今回の「台湾文化祭」のテーマが「春の夜空のランタン」で、台湾の元宵節（旧暦1月15日、ランタンフェスティバルを楽しむ日）をイメージしたものだと説明。ランタンフェスティバルといえば、台南では「塩水月津港燈節」、「龍崎光節空山祭」、「普済燈会」、「新営波光節」などが開催されているとして、いずれも文化と伝統が体験できる観光コースとして日本人観光客に非常に適していると強調。このイベントを通して台南の魅力をもっと多くの人々に知ってもらい、台南が外国人観光客の訪問先として第一に選ばれることを目指したいとコメントしている。
台南は「台湾文化の首都」とも称され、海外のメディアからも高い評価を受けている。例えば2024年にはCNNによって「2024年最も訪問すべき24ヶ所」の一つに選ばれたほか、イギリスの雑誌『National Geographic Traveler』からも「2024年地球上で最もクールな30の場所」の一つにも選ばれた。2025年にはイギリスの『Time Out』誌によって「2025年アジアのベスト観光都市」にも取り上げられ、台南の歴史的魅力と「グルメの都」としての地位が称賛された。