2025/03/04

Taiwan Today

外交

蕭美琴副総統、日本の天皇誕生日祝賀レセプションで台日間の末永い友好願う

2025/02/27
蕭美琴副総統は26日夜、台北市内のホテルで行われた日本の天皇誕生日祝賀レセプション(日本台湾交流協会台北事務所主催)に出席した。写真はスピーチ後、日本の「だるま」に目を描き入れる蕭美琴副総統。(総統府)
蕭美琴副総統は26日夜、台北市内のホテルで行われた日本の天皇誕生日祝賀レセプション(日本台湾交流協会台北事務所主催)に出席した。蕭副総統はレセプションに招かれたことを光栄に思うとした上で、「日本政府と国民に対し、謹んで最大の祝意を示す」と述べた。蕭副総統のスピーチの概要は以下のとおり。
 
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台湾と日本は地理的に近く、歴史、文化、経済など各分野で深いつながりを持つ。また、自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を共有しており、大きな災害が発生するたびに「まさかのときの友こそ真の友」の精神を発揮し、どちらかがいつでもまっさきに支援の手を差し伸べ、相手を思いやる関係にある。
 
昨年元日、日本の能登半島で大きな地震があったとき、台湾からは25億日本円を超える寄付が集まった。その後、台湾の花蓮でもマグニチュード7.2の規模の地震が発生し、家屋やインフラが大きな被害を受けたほか、現地の観光産業に甚大な被害が出た。当時、日本政府や各方面の関係者は、すぐに災害見舞金を寄せてくれた。日本台湾交流協会の片山和之代表(駐台日本大使に相当)は「応援団」を結成し、同協会の職員やその家族、在台日本人などとともに、被災後の観光振興に努める花蓮を訪れた。これらは台日関係が緊密であること、双方が強い友情で結ばれていることを十分に示すものだ。
 
台湾と日本は同じ第一列島線に位置する。つまり、この地域の平和と我々は切っても切り離せない関係にあるのだ。今月7日に行われた日米首脳会談では、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調してくれたことに感謝する。共同声明では同時に、力や威圧による一方的な現状変更の試みに反対するとともに、台湾の国際機関への有意義な参加を支持することが指摘された。台湾はこれからも自己防衛の能力を強化し、日本など近い理念を持つ国々と連携し、ともにインド太平洋地域の自由、平和、安定、繁栄を守っていきたい。また、日本の各方面に対しても、台湾がCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)やその他の経済・貿易活動に参加することをこれからも支持してもらいたい。
 
経済・貿易分野にぉいて、台湾と日本はすでに緊密で強固なパートナーシップを築き上げている。例えば半導体産業については、TSMCの熊本工場建設により経済・貿易、産業、サプライチェーン等の各分野で、双方が十分に協力体制を展開している。現在国際社会はサプライチェーンの安定と安全を重視する傾向にある。こうした中で我々も、台日関係を今後も深化させ、信頼できる民主主義のサプライチェーンをともに構築していきたいと願っている。
 
最後に、天皇陛下のご多幸とご繁栄をお祈りするとともに、ご臨席の皆様のご健勝をお祈り申し上げる。これからも、台日間の友好が末永く続くよう努力していきたい。
 
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蕭美琴副総統はスピーチ終了後、日本の「だるま」に目を描き入れ、その他のゲストとともに祝杯を挙げ、台湾と日本がともに困難を乗り越え、願いを実現し、そして両国の友好が永遠に続くよう祈念した。
 
このレセプションにはほかに、国家安全会議の呉釗燮秘書長、立法院の韓国瑜院長(国会議長)、監察院の李鴻鈞副院長、国防部の顧立雄部長、台湾日本関係協会の蘇嘉全会長、複数の立法委員(国会議員)、それに各国の駐台使節・代表、政府要人らが招かれて出席した。
 
 

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