第69回国連女性の地位委員会(The Commission on the Status of Women, CSW)年次総会が3月10日から21日まで米ニューヨークで開催される。外交部は今年も台湾のNGOと連携し、CSW年次総会が開催されているニューヨークで「台湾ジェンダー平等ウィーク」(Taiwan Gender Equality Week, TGEW)と銘打った一連のイベントを開催する。今年のCSW年次総会は、第4回世界女性会議(1995年)で「北京宣言」及び「行動綱領」が採択されてから30年の節目を迎えるのを機に、これまでの実施状況について世界的レビューを行うことになっている。これに呼応するため台湾は今年の「台湾ジェンダー平等ウィーク」で「Resilient Leadership & Free Expression」を主軸とし、台湾が長い間推進してきたジェンダー主流化とジェンダー平等の成果を世界に示す考えだ。
今年の「台湾ジェンダー平等ウィーク」のメインイベントとなる「台湾女性のパワーとカルチャーナイト(Taiwan Women’s Power and Culture Night)」は、米国東部標準時3月12日午後6時(台湾時間3月13日午前6時)より台北駐ニューヨーク経済文化弁事処で開催される。このイベントでは「Taiwan Main Stage: Celebrating Women’s Resilience and Progress」をテーマに、ジェンダー平等の分野で台湾が挙げてきた成果をアピールする。また、複数のゲストを招き、台湾が近年国際的な潮流に応じて、ジェンダー主流化を実践してきた世界規模の約束と台湾現地での取り組みについて共有することになっている。これとは別に、台湾の無任所大使を務め、台湾野球界初の女性審判である劉柏君さんが登壇し、自身と台湾が経てた経験をもとに、国際社会に対して世界規模のジェンダー平等の次の一歩について議論を呼びかける。劉柏君さんは2019年に、国際オリンピック委員会(IOC)と国連のUNウィメン(UN Women)が実施する「世界女性スポーツ賞」を受賞した経験を持つ。さらに、白鷺鷥文教基金会董事長である盧佳慧氏が、ピアノ演奏とともに映像や音響、照明などの視覚・聴覚を組み合わせたマルチメディアパフォーマンスを披露し、環境保護、エスニシティの融和、平和問題などに寄せる台湾人女性の関心と貢献を、芸術的手法によって表現する。会場内ではパネル展示もあり、台湾のジェンダー平等に関するデータや進展に関する展示を通して、台湾の取り組みの成果をアピールする。このイベントは外交部の公式YouTubeチャンネルやFacebookでライブ配信される。
このほか、今年も台湾の40以上のNGOや地方自治体から合計60名以上の代表が参加して、パラレルイベント「NGO CSW69フォーラム」を合計32回開催(3/10-3/21)し、台湾のジェンダー平等に向けた取り組みや政策実践の経験を国際社会と共有する。
外交部と台湾のNGOである財団法人婦女権益促進発展基金会は2020年以降、毎年CSW年次総会の開催に合わせ、米ニューヨークで「台湾ジェンダー平等ウィーク」と銘打ったイベントを開催している。今年も官民一体となって、台湾が強みとするジェンダー平等という議題を通して国際社会に台湾の存在感をアピールする。
イベントの詳細は、https://www.tgew.org/ を参照のこと。