2025/05/18

Taiwan Today

外交

「玉山フォーラム」が開幕、頼清徳総統が「台湾を世界へ、世界を台湾へ」

2025/03/18
頼清徳総統は17日、第8回「玉山フォーラム」(2025 Yushan Forum)の開幕式に出席し、「台湾はこれからも世界へ向かって歩みを進めていく。我々は同時に、世界が台湾に入って来ることも歓迎する」と述べた。(総統府)
台湾とインド太平洋地域の連携強化を目指す国際会議、第8回「玉山フォーラム」(2025 Yushan Forum)が17日、台北マリオット・ホテル(台北萬豪酒店)で開催された。「新南向+:台湾、インド太平洋、そして新しい世界」(New Southbound Policy+:Taiwan, the Indo-Pacific, and a New World)をテーマに、デンマーク元首相のアナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen)氏やスロベニア前首相のヤネス・ヤンシャ(Janez Janša)氏など、各国から招かれた来賓が参加してスピーチを行った。
 
開幕式に出席した頼清徳総統は、蔡英文前総統の時代に「新南向政策」が打ち出され、ASEAN諸国、南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなど合計18か国との関係強化のための重要なプラットフォームとして「玉山フォーラム」が開かれてきたこと、過去8年間で台湾を含め世界28カ国から3,600人余りが参加し、台湾と世界各国の連携を深めてきたことなどを説明。「新南向政策」はすでに、経済・貿易協力、人材交流、資源の供給、地域連携の各方面で、いずれも大きな成果を上げていると胸を張った。
 
頼総統はその上で、「玉山フォーラム」はいま、これまでの任務を継承するとともに、新たな転換を図るという重大な使命を帯びていると指摘。これまで蓄積してきた共通認識をもとに、これらを地域の国々との協力を深めるためのアクションプランに転化させるだけでなく、さらに多くの世界の友好国と共存共栄のためのプランを実行に移し、「台湾から新たな世界を展望し、新たな世界を台湾に呼び込む」というビジョンを実現させていく必要があると述べた。
 
頼総統はさらに、「台湾はこれからも世界へ向かって歩みを進めていく。我々は同時に、世界が台湾に入って来ることも歓迎する」と述べ、このフォーラムのために集まった人々が共通の目標を持ち、国際連携を通して、ともに包摂的で強靭性がある、繁栄したインド太平洋地域を作るために努力し、我々が強く信じる民主主義、自由、平和などの価値をともに守って行こうと呼びかけた。頼総統はまた、「台湾は民主主義のパートナーとともに努力し、非レッド・サプライチェーンの構築とデジタル分野での団結を強化し、権威主義の拡張による脅威と挑戦にともに対抗していきたい」と訴えた。
 
頼総統は最後に、「玉山とは台湾の最高峰であり、粘り強く諦めないという台湾の精神を象徴するものでもある。世界が変化、変動するこの大切なタイミングに、『玉山フォーラム』を開催することで、それぞれの国の経験や知識を共有すると同時に、相互交流を通して安定した協力関係を築き、地域の安定と世界の繁栄を促進していきたい」と期待を寄せた。
 

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