外交部(日本の外務省に相当)の呉志中政務次長(副大臣)は20日、フランスの国営放送「RFI」(ラジオ・フランス・アンテナショナル)のインタビューに応じ、台湾は今後も国際社会との協力を強化し、台湾及び世界の平和と安定に不可欠な国際社会からの支持を得るべく引き続き尽力するとの方針を示した。
呉政務次長は、中国から台湾にはあからさまな野心が向けられているが、台湾の平和と安定はさまざまな利益と合致するものであることから、台湾は、中国が「今日が台湾に侵攻するその日ではない」と認識するよう「Not Today」政策を採用するものだと説明した。
呉政務次長によると、国防力を高め自らを防衛する強い意志を示し、米国、日本、カナダ、フランス、ドイツなどから台湾海峡の安定に関する支持を得て、G7やG20 などの重要な国際フォーラムから台湾の国際組織への支持を取り付けるなどし、中国の野心的な行動を阻止することがこの政策の主軸となっている。また、台湾が半導体産業を世界的にリードする存在であることも安全保障の重要な要素であるところ、この分野で各国と共同で利益を追求しながら外交的な努力も進めて行く方針であると表明した。