頼総統は、昨年(2024年)中華民国(台湾)とツバルが国交樹立45周年の節目を迎えたこと、ツバルのフェレティ・テオ(Feleti Teo)首相が昨年5月と10月に台湾を訪問し、頼総統及び蕭美琴副総統の就任式典と双十国慶大会(建国祝賀式典に相当)に出席したこと、また昨年12月には自身もツバルを訪問し、ツバルの政府及び国民から熱烈な歓迎を受けたことなどに言及し、「両国がまるで家族のようだと強く感じた」と述べた。
頼総統は続けて、Faavae新大使の台湾着任は、テオ首相が両国の友好関係を重視していることの表れだとし、Faavae新大使が非常に優秀な外交官であり、公職の経歴も完璧で、その能力は各方面から評価されていると称えた。また、過去に衛生・社会福祉省の副大臣としてWHA(WHO総会)で台湾のために発言したことにも言及し、Faavae新大使の協力によって、これから両国の協力と交流はますます深まるだろうと期待を寄せた。
頼総統はさらに、ツバル政府が長期にわたり台湾の国際参与を支持し、また台湾とともに努力し、医療・公衆衛生、農業・漁業技術、あるいはICT(情報通信技術)等の分野で数々の成果を挙げていることに感謝した。頼総統は昨年、テオ首相と両国の全面的なパートナーシップを深化させることを目指す共同コミュニケに調印していることを踏まえ、今後もツバルとともに気候変動や権威主義の拡張といった脅威に立ち向かい、二国間関係を深化しつつ、双方の国民のためにより多くの福祉を創出し、太平洋地域の平和と安定、繁栄を促進していくことを約束した。
これに対してFaavae新大使は、両国が45年という長期間にわたり築き上げてきた友好関係は、相手への尊重、協力、価値の共有などに立脚したものだと指摘。双方は教育、医療、気候変動や海面上昇への対応、農業、クリーンなエネルギー、海底ケーブルなどさまざまな分野で協力して数々の成果を挙げており、今後もこれらを継続することになるだろうと述べた。
Faavae新大使はまた、ツバルの新大使として二国間関係を強化し、相互理解を促進し、双方がともに関心を寄せる分野での協力を促進することを約束。また、台湾の政府やその他の利害関係者と緊密に協力し、共通の目標達成に向けて努力し、両国のためにより繁栄し、調和の取れた未来を築いていきたいと意気込みを語った。