2025/05/11

Taiwan Today

外交

オランダ下院、「中国による緊張を高める行為に反対する」など台湾に友好的な4つの動議成立

2025/04/18
オランダ第二院(下院)は現地時間15日午後、台湾に友好的な4つの動議を成立させた。オランダの国会議員が台湾支持で一致したコンセンサスを持っていることを意味するもので、中華民国(台湾)外交部は「心から歓迎し、感謝する」とコメントしている。(外交部)
オランダ第二院(下院)は現地時間15日午後、民主66(D66)所属の下院議員で、国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」の共同代表をつとめるヤン・パテルノッテ(Jan Paternotte)下院議員を含む超党派議員から提出された台湾に友好的な4つの動議を成立させた。4つの動議の内容は「中国による緊張を高める行為に反対する」、「台湾との貿易関係を強化する」、「オランダ高官を訪台させる」、「台湾による世界保健機関(WHO)への有意義な参加を支持する」ことを、オランダ政府に呼びかけるもの。オランダの国会議員が台湾支持で一致したコンセンサスを持っていることを意味するもので、中華民国(台湾)外交部は「心から歓迎し、感謝する」とコメントしている。
 
オランダ国会は4つの動議を同時に成立させることで、オランダ政府に対して、実際の行動をもって台湾を支持するよう呼びかるた。具体的には、中国が台湾周辺地域での大規模な軍事演習を実施することに反対して台湾海峡の平和を重視する、オランダ軍艦を再度台湾海峡に配置して通過させる、米国の「相互関税」に台湾が対応できるよう協力する、台湾とオランダの経済・貿易分野の交流を強化する、台湾とオランダの政府高官の相互訪問を促進する、世界保健機関(WHO)の年次総会であるWHAにおいて台湾のWHO加盟を支持するという明確な発言を行うこと―などが含まれた。これらはいずれも台湾の国益に関わることで、その意義は大きい。
 
これを受けて外交部の林佳龍部長(外相)は、台湾とオランダの関係が年々緊密になっていることを評価した上で、「オランダ国会による台湾支持の勢力は年々拡大している。特にオランダは、頼清徳総統が掲げる『五大信頼産業』の重要な協力パートナーだ。これからも台湾とオランダが半導体サプライチェーンの強靭化、サイバーセキュリティの監視・監督、次世代通信等の重要な分野において連携を図っていけるよう期待している」などとコメントした。
 
 

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