林佳龍部長は22日にエスワティニ王国を訪問して以降、「起業する女性を対象としたマイクロファイナンス・リボルビングファンドプロジェクト」の成果発表会、「戦略的石油貯蔵タンク建設プロジェクト」のローンチセレモニー、「エスワティニ王国5G政府及びスマートシティに向けた発展プロジェクト」の一環として建設されたオペレーションセンターの供用開始式典などに参加したほか、「情報操作対策および情報の完全性促進に関する協力覚書」に署名し、「外相会合共同声明」を発表した。
25日には台湾の支援によって建設された「ムババーネ・ガバメント病院」(Mbabane Government Hospital, MGH)救急病棟を視察し、中華民国政府を代表して複数のスマート医療設備を寄付。その後、今回の訪問の最大の目的である国王ムスワティ3世の57歳の誕生日を祝う祝賀式典に出席し、中華民国の政府、国民、それに頼清徳総統に代わって祝意を伝えた。林部長はまた、エスワティニ王国の王室のメンバー、閣僚、南アフリカやボツワナ共和国、コンゴ共和国の大統領経験者や政府高官らと交流する機会を得た。
エスワティニ王国滞在の最終日、林部長はエスワティニ王国のポリレ・シャカントゥ外相、Jane Mkhonta観光相などが立ち会う中、中華民国(台湾)外交部がエスワティニ王国の民間の動物保護団体「ビッグ・ゲーム・パーク」と野生動物の保護で協力し、100万エスワティニ・リランゲニを投入してサイの生息地を守ることを宣言した。林部長はまた、国立公園内で生まれたばかりのサイの赤ちゃんを「フォルモサ」と命名。台湾とエスワティニの友好の象徴とし、今後は双方の協力を生物多様性の維持にまで拡大することを約束した。
外交部は今回の外遊について、「台湾とエスワティニ王国の友好と協力関係をさらに深化させると同時に、国際社会における台湾の積極的な取り組みと貢献を際立たせ、台湾とエスワティニ王国の共栄関係をさらに前進させるための盤石な基礎を築くことになった」と評価している。