ジュネーブにて。(写真:台北駐スイス経済文化代表団ジュネーブ弁事処)
この記者会見には、屏東県を拠点とする先住民族パイワン族の子どもたちによる合唱団「希望児童合唱団」(PUZANGALAN)の歌声も披露された。同合唱団の児童たちは「世衛行動団」とともにジュネーブを訪れ、世界の国々に対して、台湾がハイテク技術だけでなく、文化のソフトパワーも持つことをアピールする。
今年のWHO総会では「パンデミック協定」(Pandemic Agreement)が採択される見通しだ。外交部の林部長は、「台湾は新型コロナウイルスのパンデミック期間に『Taiwan can help』の人道精神を発揮し、WHOにとって貴重な公共財であることを証明した。台湾の参加がなければ、世界の公衆衛生および感染症対策ネットワークは完全なものとはなりえない。WHO事務局が政治的干渉を受けることなく、専門的かつ中立的な立場を維持し、台湾を世界の公衆衛生および防疫体系の一員として受け入れることを真剣に検討し、世界のためにさらなる福祉を増進することを期待する」と述べた。
「世衛行動団」の一行は16日にジュネーブへ向けて出発するとともに、現地時間18日から現地での行動を開始した。18日午前はWHO本部前広場に集合して、台湾のWHO総会参加を求めるウォーキングイベントを開催した。衛生福利部の邱泰源部長が率いる「世衛行動団」と立法院の王育敏立法委員(国会議員)、王正旭委員、劉書彬委員、それに民間の団体などが参加した。
午後は国際記者会見を開催して世界各国の記者に対して台湾がWHO総会に参加することの重要性などを訴えたほか、台湾におけるAI(人工知能)の応用状況を発表するシンポジウムを開催するなどした。