2015年6月1日に台湾と米国が「グローバル協力訓練枠組み」(Global Cooperation and Training Framework, GCTF)を共同で設立してからまもなく10周年を迎える。中華民国(台湾)外交部の林佳龍部長(外相)、米国在台協会台北事務所(AIT/T)のレイモンド・グリーン所長(米国大使に相当)、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表(日本大使に相当)、豪州弁事処のロバート・ファーガソン代表(豪州大使に相当)、カナダ駐台北貿易弁事処のジム・ニッケル代表(カナダ大使に相当)は27日、「グローバル協力訓練枠組み」(GCTF) 10周年共同声明を発表した。
この共同声明は冒頭で、GCTFが設立10年間で積み上げてきた成果を振り返り、GCTFが台湾と米国の協力の枠組みから脱却し、すでに多国間協力の主要なプラットフォームとなっていること、日本、豪州、カナダがそれぞれ2019年、2021年、2024年にフルパートナーとして参加したこと、2015年以来、80回以上のワークショップを開催し、133か国から1万人以上の政府関係者や専門家が参加したこと、2021年からはフランチャイズ形式として世界17カ国で24回のイベントを開催し、その影響力をさらに拡大してきたことなどを説明している。
また、今後10年間の目標として、GCTFの影響力を拡大し、パートナーシップを強化するため、(1)GCTFの国際的認知度を一層高める、(2)新たなパートナー、共催者、参加者を迎え入れる、(3)長期的なプログラムや交流を通じて、関与を深める新たな機会を模索する、(4)パートナー間の協調を強化し、プラットフォームの持続的な成長を支援するための、さらなる正式な協力メカニズムを構築する――ことを宣言した。