2025/06/06

Taiwan Today

外交

マーシャル諸島共和国のヒルダ・ハイネ大統領が訪台、7日まで公式訪問

2025/06/03
マーシャル諸島共和国のヒルダ・ハイネ大統領が2日に台湾を訪れた。7日まで滞在する。空港では外交部の林佳龍部長(外相)が一行を出迎えた。(外交部)
マーシャル諸島共和国のヒルダ・ハイネ大統領が2日に台湾を訪れた。マーシャル諸島共和国はミクロネシアに位置し、中華民国(台湾)と正式な外交関係を持つ。中華民国政府の招待を受けたもので、一行は今月2日から7日まで滞在する。空港では外交部の林佳龍部長(外相)が出迎えた。
 
ハイネ大統領とその一行を乗せた飛行機は2日夜、桃園国際空港に到着した。一行はハイネ大統領のほか、夫(ファーストジェントルマン)のトーマス・キジナー氏、カラニ・R・カネコ外務・貿易大臣、デイビッド・ポール財務大臣、国会外交委員会のジョー・べジャン委員長、その他の政府高官や財界関係者など合計19名からなる。
 
ハイネ大統領は桃園国際空港到着後に談話を発表し、中華民国(台湾)の人々及び政府に心から感謝すると述べた。また、今年で中華民国(台湾)とマーシャル諸島が国交樹立27周年を迎えることを踏まえ、「このパートナーシップは、両国が共有する民主主義の価値、相互尊重、人権および国際協力に対する揺るぎない信念に根ざしたものだ。この30年近くで両国の友好関係はますます強固なものとなっている」と述べた。
 
ハイネ大統領はさらに、「台湾は一貫してマーシャル諸島にとって揺るぎないパートナーであり、マーシャル諸島共和国もまた国際社会において台湾と共にあり続けてきた」と述べ、台湾が国連を含む国際組織に有意義な形で参加できるよう、今後も支持を継続することを約束した。ハイネ大統領は、頼清徳総統による温かい招待に改めて感謝するとともに、「私と訪問団一行は今回の訪問を光栄に思う。この訪問を通じて有意義で実りある成果が得られ、両国の緊密な関係をさらに深められるよう期待している」と述べた。そして最後に、マーシャル語と台湾華語でそれぞれ「ありがとう」と感謝の言葉を述べた。
 
台湾とマーシャル諸島はハイレベルな交流を継続的に行っている。ハイネ大統領は昨年5月にも台湾を訪れ、正副総統の就任式典に出席している。また、頼清德総統および林佳龍外交部長は昨年12月の外遊でマーシャル諸島を訪問し、両国が気候変動、農・水産業、クリーンエネルギー、公衆衛生・医療等の分野で協力してきた成果を確認した。
 
今回の訪問は、ハイネ大統領にとって今年1月の再選以来、初めての公式訪問で、台湾とマーシャル諸島の緊密な協力関係を改めて示すものとなる。
 
ハイネ大統領は台湾滞在期間中、頼総統から儀仗隊による栄誉礼で歓迎を受けるとともに、「国宴」と呼ばれる国賓午餐会に出席する。また、頼総統とともに「スポーツ交流協力に関する覚書」および「奨学金に関する覚書」の調印に立ち会う。また、対マーシャル諸島投資説明会に出席するほか、屏東県(台湾南部)にある台湾原住民族文化園区を訪問し、経済・貿易および文化方面で台湾との交流深化を図る。
 

ランキング

新着