台湾では2013年から、APECに対して官民一致による取り組みでフードロスの削減を目指すための長期計画の実施を提案し、採択され、2030年までの取り組みにおいてリードエコノミーとしてリーダーシップを発揮している。
農業部によれば、このトピックにおける国際社会への関与をさらに推進すべく、これまで関連会議を多数開いているだけでなく、今年は包装技術の革新に焦点を当て、これら技術の応用及び政策の成果について話し合った。また、国連食糧農業機関(FAO)のチーフエコノミスト、マキシモ·トレロ氏を招き、世界的な食糧安全保障の角度から、フードロス削減戦略を分析。米国で食品ロス削減に取り組む非営利組織、ReFEDのエグゼクティブ・ディレクターのダナ・ガンダーズ氏からは、同組織が目標設定や成果の測定及び実際のアクションにおいて、いかに官民が協力して効果的にフードロスを減らしているかの紹介があった。
FAOの報告書によれば、包装技術はフードロス削減において鍵となる役割を果たしている。優れた包装は、食品の鮮度を保ち長距離の運輸に適するため食料安全保障の一助となっている。他方、不適切な包装によるフードロスは20%にも達するため、フードロスの削減の3大ソリューションの一つに掲げられている。
会場では、食品包装の実物展示のほか、食品シェアプラットフォーム、持続可能な農業の成果など台湾の取り組みを示す展示が設けられた。