2025/07/18

Taiwan Today

外交

アフリカ5か国28名の農業研修生、国立屏東科技大学で3週間の研修受ける

2025/07/08
教育部が国立屏東科技大学に委託して実施する第3期「農業人材育成短期研修」の開講式が7日に行われた。今年はアフリカ5カ国から28名の研修生が参加している。(教育部)
台湾が持つ優れた農業技術によってアフリカ各国の農業人材の育成を支援し、且つ教育分野での交流と協力を深めるため、教育部は「アフリカエリート人材育成プロジェクト」を推進している。その一環として国立屏東科技大学(屏東県)で7日、第3期「農業人材育成短期研修」の開講式が行われた。
 
この研修は、台湾がアフリカ各国に置く在外公館の推薦を受けた農業分野の専門家を対象としたもので、今回はエスワティニ、ソマリランド、南アフリカ、コートジボワール、ナイジェリアの5か国から28名の研修生が来台した。これらの研修生は、台湾の農業人材育成の環境と特色、産業の発展、農業における産学連携の現状などを学ぶほか、台湾農業の科学技術と持続可能な発展の成果を体験する。
 
この研修は2023年にスタートしたもの。農業分野の教学を得意とし、また関連の資源が豊富でアフリカ諸国からの留学生受け入れの経験を持つ国立屏東科技大学が、国の委託を受けて実施している。研修生はいずれも各国の農業分野のスペシャリストで、大学教員、国会議員、政府の農業部門で働く研究者、農場の経営者など多岐にわたる。過去2回の参加者からの評判も良く、実りある成果を上げている。
 
第3期となる今年の研修は7月7日から25日までの3週間にわたる。国立屏東科技大学の植物医学系(系は学科のこと)、動物科学及畜産系、熱帯農業・国際協力系、農園生産系、農業科技研究総中心などの教師陣がタッグを組み、「サステナブルかつスマートな農業」をテーマとしたカリキュラムを組む。アフリカでは農業や牧畜のニーズが高いことを踏まえ、専門講師による座学に加え、台湾の農業や畜産業の現場を見学、交流する機会もある。これにより参加者の基礎知識を強化し、実務能力を向上させ、そして台湾の農業市場の現状への理解を深めてもらう。また、農業部の手配による特別講演では、台湾が各国に派遣する農業技術協力団についての紹介と、理論と実践の両方を兼ね備えた研修が行われ、参加者が帰国後、台湾が現地に派遣する農業技術協力団との協力・交流の架け橋として活躍できるようにする。
 
7日に行われた開講式には、在台ソマリランド共和国代表処の広報主任であるAbdiqani Muse氏をはじめ、外交部、農業部、教育部の代表が出席し、今年の研修生を歓迎した。
 

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