フランス在台協会のフランク・パリ代表(左)と外交部の呉志中政務次長(=副大臣)。(呉志中政務次長フェイスブックより)
呉政務次長は、台湾とフランスは共通の価値観を共有することで緊密な関係を築くと同時に、民主主義と自由を守るためにともに努力を重ねてきた重要な協力パートナーであると指摘。また、双方は経済・貿易、科学技術、民主主義のレジリエンス、イノベーションや重要産業、文化および教育などの分野で協力を拡大・深化させており、双方の関係は着実に成長していると述べた。呉政務次長はさらに、近年フランスは具体的な行動を通じて台湾支持の立場を強く示しているとして、これを機に、フランスの政府や国会、そしてフランス在台協会のフランク・パリ代表(フランス大使に相当)率いるチームの多大なる支援に感謝するとともに、今後も台仏関係がさらに発展するよう期待を寄せた。
フランク・パリ代表は、台湾における各方面の協力パートナーに感謝したほか、台湾は世界で初めて、AI(人工知能)技術の実力を民主主義の資産へと転換するだけの能力を持っていると強調。「これは大きな挑戦ではあるが、我々はみな、台湾の成功を必要としている」と述べた。また、フランスは欧州諸国の一員として、次期G7議長国として、あるいはインド太平洋地域の国家として、対等かつ補完的な立場で、今後も台湾との交流と協力を継続かつ拡大していきたいと述べた。
なお、フランス在台協会は今年6月、台湾の政府が実施する「青年百億圓夢計画」(夢を追う若者を支援する大型プロジェクト)に協力し、台湾の若者30名のフランス派遣に協力した。一行は国連海洋会議(6月9日から13日までフランスのニースで開催)、欧州最大規模のテックイベント「VivaTech」(6月11日から14日までフランスのパリで開催)、欧州航空宇宙産業のメッカと言われるトゥールーズトゥールーズ、そしてフランス国民議会などを訪問し、交流を行った。フランス在台協会は、この派遣事業の成果を発表するために参加者をレセプションに招待。フランク・パリ代表は、来年は台仏間の若者交流をさらに拡大することを約束した。
レセプションではほかに、桃園市立大園国際高級中等学校(高校)の合唱団が招かれてフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」を披露した。会場には政府関係者、各国の外交官、財界関係者、文化人など約400名が出席し、台湾とフランスの緊密な協力関係と深い友情が示された。