14日、中米グアテマラ共和国のネリー・ラモス議長が率いる一行と、オーストラリアのビクトリア州及び南オーストラリア州の州議会上院議員の一行がそれぞれ台湾を訪問した。
グアテマラからやってきたのは、共和国議会のネリー・ラモス議長、第五書記のJosé Pablo Mendoza Franco氏、国民福祉党(BIEN)のFidel Reyes Lee氏などの与野党議員。台湾滞在期間は14日から19日までで、外交部の陳明祺政務次長(=副大臣)が空港で一行を出迎えて歓迎した。
ラモス議長が与野党議員を率いて台湾を訪問するのは2年連続のこと。ラモス議長はグアテマラ国会において、世界保健機関(WHO)年次総会(WHA)への台湾参加を支持する決議文の採択を2度にわたり主導したほか、国連総会第2758号決議に対する中国の誤った解釈を非難する声明の発表にも関わるなど、具体的行動によって台湾への一貫した支持を示し続けている。
訪問団は台湾滞在期間中、頼清徳総統の表敬訪問、林佳龍外交部長との会談および食事会、立法院(国会)、大陸委員会、新竹科学園区(サイエンスパーク)の訪問や、故宮博物院、龍山寺、宜蘭伝統芸術センターの視察、さらには台湾の夜市(ナイトマーケット)文化の体験などが予定されている。
中華民国(台湾)とグアテマラは1933年6月に国交を樹立。現在、中米唯一の国交樹立国だ。
このほか、南半球のオーストラリアからは、ビクトリア州のレニー・ヒース上院議員、Trung Luu上院議員、Josh Bull下院議員、そして南オーストラリア州のSam Telfer下院議員からなる超党派州議会議員団が台湾を訪問した。台湾滞在期間は14日から19日まで。
一行は外交部主催の食事会に出席するほか、立法院および関連の地方自治体への表敬訪問を行い、現地視察を通じて台湾における民主統治、科学技術の革新、産業発展、社会のレジリエンス(強靭性)といった分野における進展への理解を深める。
外交部によると、台湾とオーストラリアはインド太平洋地域において民主主義と自由という価値観を共有する近い理念を持つパートナーであり、経済・貿易、文化・教育、エネルギー、科学研究、先住民族の協力など幅広い分野で緊密な交流を重ねている。今回の訪問は、台湾の活力ある民主社会を直接見聞する貴重な機会となり、台湾とオーストラリアのウィン・ウィンの友好関係をさらに深化させる契機となることが期待される。