2025/07/22

Taiwan Today

外交

教皇レオ14世、台風4号の台湾被災者のために祈り

2025/07/18
ローマ教皇庁の教皇レオ14世はこのほど、台風4号(ダナス)の被害を受けた台湾の人々のために祈りを捧げるとともに、教皇庁の慈善活動担当部署に対して台湾の人々に実質的支援を行うよう指示した。(「バチカンニュース」公式インスタグラムのスクリーンショット)
ローマ教皇庁(バチカン)のマッテオ・ブルーニ報道官は、教皇レオ14世が16日、今月7日に台湾に上陸した台風4号(ダナス)で死傷者が出たことや、甚大な被害があったことを知り、被災者のために祈りを捧げるとともに、教皇庁の慈善活動担当部署(Dicastery for the Service of Charity)に対して台湾の人々のために実質的支援を行うよう指示したことを明らかにした。
 
外交部の林佳龍部長(外相)は、教皇レオ14世が万人への愛と慈しみを実践し、台湾の被害状況に関心を寄せ、被災者のために祈りを捧げてくれたことに対し、頼清徳総統に代わって「心からの感謝する」とするコメントを発表した。外交部はまた、「台湾は今後も教皇レオ14世が推進する人道支援および慈善活動に協力し、世界の人類が共有する普遍的価値の実現を促進していきたい」としている。
 
中華民国(台湾)とバチカン市国(ローマ教皇庁)は1942年に国交を樹立した。中華民国(台湾)と外交関係を持つ数少ない国の一つであり、ヨーロッパでは唯一の国交樹立国である。台風4号(ダナス)は今月6日から7日にかけて台湾に上陸し、死者2名、負傷者700名以上を出した。その後続いた豪雨でも、台湾南部を中心に被害が広がり、17日午後5時までの農業部の統計によると、農作物及びその設備の損失は台湾全土で合計28億270万台湾元(約141億円)に達する。農作物の被害が最も大きいのは台南市(37%)、嘉義県(26%)、雲林県(18%)、彰化県(10%)、屏東県(4%)、高雄市(4%)の順。
 

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