2025/07/25

Taiwan Today

外交

台湾外国特派員協会で蕭美琴副総統が外国記者と交流

2025/07/21
蕭美琴副総統(中央)は、台湾外国特派員協会でのイベントで、台湾はパートナーシップ、イノベーション、そして民主主義に対する信念を通じて、自らの未来を切り拓いていると述べた。(総統府)
蕭美琴副総統は18日午後、台湾外国特派員協会(=外国人記者クラブ、TFCC)が開催したイベント「蕭美琴副総統との対話」に出席した。蕭副総統は、政権発足からの1年間の振り返り、現在取り組んでいること、今後成し遂げるべき課題について語った。蕭副総統は、台湾は世界で最も活力があり、かつ論争の多い地政学的環境の中心に位置しており、過去1年間、中国からの軍事的、経済的、政治的、心理的圧力は弱まるどころか、さらに強まり、軍事的脅威や経済的威圧がさらに激化していると述べた。
 
蕭副総統はまた、世界では現在、紛争や戦争、貿易摩擦、人工知能やその他の技術による破壊的イノベーション、さらには異常気象といった国境を越える挑戦など、多重的で構造的な変化に直面しており、国際社会の対応力が試されている一方、国内では、急速な高齢化、出生率の低下、世代間の格差といった構造的課題に直面していると語った。
 
優先政策について蕭副総統は、国防について、ここ2週間の間に「漢光41号演習」と「城鎮靭性防空演習(=都市強靭化防空訓練)」が行われたと指摘し、台湾では現在、軍事の近代化だけでなく、社会全体のレジリエンスを基盤とする防衛戦略の改革と統合を推進していると説明した。軍事改革の目標は、台湾が直面する脅威に対応できる能力と抑止力を備えた部隊を構築することにあり、軍備への投資にとどまらず、作戦の理念や戦備、訓練内容、人材の質の向上に重きを置くためにも、台湾は国防予算を過去最高レベルに引き上げ国防の強化に注力すると同時に、国産防衛産業の発展にも積極的に取り組んでいると述べた。
 
また、現代の安全保障が直面するのは、サイバー攻撃、フェイク情報、サプライチェーンの混乱、経済的威圧なども含まれるため、政府は全国民を対象としたレジリエンス体制を構築し、敵の抑止にとどまらず、頻発する自然災害への対応能力の強化にも取り組んでいると説明した。
 
両岸関係について、蕭副総統は、台湾の人々は平和を愛し、世界でも最も親切で寛容であり、対立を求めず、挑発するわけでもなく、賴清徳総統が就任演説で述べたように、平等と尊重の立場から台湾という民主的に選ばれた政府と対話を開始するよう中国に呼びかけていると語った。
 
経済及び国際的パートナーシップについて、蕭副総統は、台湾は友好国や理念を共有する社会との連携を継続して推進し、米国との間では、対等な関税を目指して交渉チームがほぼ24時間体制で取り組んでいると説明した。また、台湾が欧州や他の理念を共有する民主国家とともに、貿易、グリーンテクノロジー、半導体サプライチェーン、衛星・宇宙など多分野で協力を拡大し、最近では英国やカナダとの間でもさらなる貿易と協力の基盤を築いていると説明した。また、インド太平洋地域では引き続き「新南向政策」を継続して推進し、投資、学術交流、地域統合を促進していると述べた。
 
最後に、蕭副総統は、台湾は受け身で、単に状況に反応するだけではなく、パートナーシップ、イノベーション、そして民主主義に対する信念を通じて、自らの未来を切り拓いていると述べた。

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